まじめさが報（むく）われるための心理学

著者名：加藤諦三

PHP研究所（2014/04発売）

• ISBN：9784569578125
• NDC分類：159

内容説明

一所懸命頑張って生きている多くの人は、堂々としていてよいはずだ。それなのに、気持ちは清々しいどころか重く、どこかに不安をかかえているという人がいる。その原因は、いったいどこにあるのか。本書は、「むなしさ」や「心のよりどころがない」と感じる心理的原因を分析し、一人で重荷を背負って生きなくてもすむように、どう考え、何をすればよいのかを書き示す。今のあなたが立派なのに、あなたがなろうとしている理想の人間なんて気味が悪い人間でしかない、そんな気持ちの悪い不自然な人間にどうしてなろうとするのだ……と著者は言う。「自分と向き合わないことが悲劇を生む」「あなたはあなたの望むものになれる」などの章立てで、自分の中に潜む無言のプレッシャーの原因を探り、おおらかで前向きな気持ちを取り戻す方法を提言。飾らない自分に気づき、真の幸福をつかむヒントが満載！生きる力と勇気が湧いてくる本。

目次

自分と向き合わないことが悲劇を生む（自分に不満足だと人に優しくなれない　魔法の杖を持った人などいないのに　ほか）
優越感と劣等感を往復する人生（似て非なるもの―“自己実現”と“理想の自分の追求”　自分に微笑めばほとんどのことは解決する　ほか）
なぜあなたには逆境がつきまとうのか（善意からの縛り合いが悲劇を生む　行く先々をくつろげない場所にしてしまう人がこの世にはいる　ほか）
悪いのは運ではなくあなた自身だ（心のある人にとっては人生に無駄はない　心理的パニックに陥りやすい人はだまされやすい　ほか）
あなたはあなたの望むものになれる（問題は自分は何かではなく、自分を何だと思っているかである　成功者カーネギーは燃え尽きるほど働いたわけではない　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kyoko k]

真面目に頑張っているにもかかわらず家族や周りの人の理解や成功や幸せに繋がらない人は、自分の勝手な理想に環境や人を近づけようと真面目に頑張っているだけで、そういう自分を変えなければいつまでも幸せにならない…いつものたとえ話や体験談を交えながらの繰り返しの多い文章で、結構おもしろくすぐ読めてしまいました。

2014/08/09

[ももはな]

｢まじめに生きながらも苦しみから逃れられないのは、根本的なことが間違ってしまっているから。自分が自分を嫌いだから他人に嫌われるのが怖い｣つまり、自分と向き合いなさいということだろうか。一度読んだだけでは｢なるほど｣とならない。少し難しい心の世界。

2013/01/14

[小島佑太]

描かれている人間がまんま自分だったw

2016/05/20

[みぃ]

自分の過去を誇りに思うことは人生を変える。私を強くしたのは、人生における勝利ではなく敗北だ。失敗の中に、成功に関する情報が秘められている。「私にはできる」が、あなたを解放する言葉。「知恵をもって怒りを扱う」とは、具体的に冷静な行動を始めること。決して間違わない人間などいないと悟ること。完璧な結果が得られるなどと期待しないこと、もともと必要とされている以上の忍耐、辛抱が寛容なのを受け入れること、窮地に陥っている環境全体を徐々に正していくまで頑張ると誓うこと。形で生きている人はすぐにだまされる。

2024/03/26