内容説明
「長安牡丹花異聞」で第3回松本清張賞を受賞した著者が初めて挑む“コージー・ホラー”(居心地の良いホラー)小説。バイオ世界という不可視領域を舞台に描かれる戦慄の傑作ホラー。なんの取り得もない学生・梅原司は、クレーの名画セネシオの名を持つ謎の美少女から自らがサイコキネシス(念動力)を持つことを知らされる。クレヤボンス(透視力)を備え、微細な物質を念動力によって動かせるサイコキネシストだというのだ。細胞の改造はおろか強力な病原菌を作ることも思うがまま。人類を滅亡に追い込むことさえ可能な恐るべき超能力者となった青年を中心に展開する近未来バイオホラー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
27
微妙に歪で読み心地の悪い作品。森福さんの作品は創作中国歴史物が好きで全て読んだけど、現代を舞台にした作品には何かしら違和感を感じます。まず主人公がいけない、導入から気持ち悪いしそのためか後の方では脇役に追いやられる。取ってつけたような愛され方をするが読者としては感情移入できない。まだしも途中に現れる敵対者としてのキラーを担わされた人物像のほうがよっぽどましなんじゃないかと想ってしまうほど。読ませる力量は半端ない作家なだけに残念な作品といえます。2014/01/28
星落秋風五丈原
6
森福作品の男達って、概しておとなしい。 彼に関わる女性達の方が生命力に溢れてて、逞しく、主人公押され気味。 だから、彼自身サイコキネシスを手に入れたからって、いきなり世界征服だ!と いうストーリー展開にはならない。欲望もこじんまりしたもの。 彼等をつぶそうとする存在が、大きく見えてこないので、彼等が もっと大きく動いてもいいのにな、という不満もなきにしもあらず。 ラスト・エピソード「ささやき機械」のある人達の囁きは、 「メアリー・ポピンズ」の双子達の会話を彷佛とさせました。2002/12/16
ぬのさと@灯れ松明の火
3
遺伝子や細胞サイズのものしか動かせない念動力という設定が面白いです。で、子どもたちが大きくなったら、また同じことが繰り返されるんでしょうか……。2010/09/07
はむちょこ@おさる
1
そんなに面白いって言うほどでは無かったけど 一気読み。2013/07/31
ゆう
1
久々にオチの意味というか、で、結局司はどこにいったんだろう・・・・・・2010/07/30
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