内容説明
ルーシー・ブラックマン失踪事件により、容疑者として捜査線上に浮かび上がったSM愛好者組織。彼らは若い女性を誘拐し、監禁場所で陵辱の限りを尽くした末、殺害する「スナッフ」フィルムの撮影を準備していた。組織脱退者の告白により暴かれる性的欲望者たちの異様な生態。彼らはごく普通の市民生活を送りながら獲物を待ち構えているのだ。
目次
プロローグ スナッフビデオ
第1章 誘拐計画
第2章 異常な欲望
第3章 地下SM
第4章 ルーシー・ブラックマン失踪事件
第5章 変死体
第6章 アジトの追及
第7章 倒錯者たち
第8章 欲望の闇
エピローグ 宴のあと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
14
ルーシー・ブラックマンの闇が深すぎるのはよくわかった…2015年外国人記者による『黒い迷宮』が出るまで日本人によるまともな本が1冊もないという点で! 何この重複文、回りくどい推察…この事件を書こうとさせない力でもあるのかと邪推したく。語り手を一人の愛好者に置いているが上から目線気になる。事件を説明するとき必ず出てくる一つの怪死にまつわる人々の群像ではあるが…映画ハードコアの夜、8mmのようなスナッフはあるかないか話に。刊行02だし判決確定もない。個人的には非常に良く知る人々の名が出て別の意味で興味深かった2015/06/06
鬼灯の金魚草
6
何でしょうか?これはルポなのか、意図がよく判らない。スナッフビデオに対する考察でそのついでにルーシー・ブラックマンさんの事件を絡めているような印象を受けたので、自分の中で殆ど消化できなかった。そもそもこの事件は結構闇が深いらしい。ジャーナリストが亡くなってるという話もあるみたいで。安易にお金欲しさに変な子として写真や映像を残すのは考えましょう。命まで無くすかもしれないのだから。ルーシーさんの冥福を祈ります。2015/09/19
emi
4
タイトルは怪しげなのですが、、、ルーシー・ブラックマン失踪事件とSMマニアに関するルポ?ルポと言って良いのか判断が付きがたいのですが、スナッフビデオの存在はともかく性嗜好を越えた世界にいる人がいるのだと思わなくはない。ルーシー・ブラックマンさんの遺体発見当時はセンセーショナルな報道がされたが、結局は状況証拠を元に有罪。けれども、この本を読むと他にも表に出ない事件があるようで何だか恐ろしい気もした。何となく手にとって読んだ本だが、逆にこの事件には疑問を感じるようになったので、他の本も読んでみようと思う。2012/06/27
まいこ
3
「黒い迷宮」で消化不良だった部分を補完したくて読んだが、どんな怖い本より背筋が寒くなった。大人が行方不明になっても警察は探してくれないし、忽然と消えたままの人もいるだろうけれど、そういう人の中には、この本にあるような趣味人の犠牲になってしまった人もいるのかもしれないと思う。しかし、ここに出てくる人たちは趣味にお金や時間を使いすぎだと思った。趣味のために家族に内緒でアパートを借りるなんて、そんな優雅なサラリーマンはバブルの頃だったから存在したのでは。そして、あまりに性格に難ありの人でも家庭を持っていたこと→2016/03/24
モスラ
1
これもブラックマン事件をとりあげた本だったと思い出して『黒い迷宮』を読む前に再読。かなり前に買って読んだのであまり内容を覚えていなかったから。ブラックマン事件そのものよりスナッフビデオがテーマになっている。とても迂遠な書き方だったけれど、はっきり書くとまずいことがある、そうとしか書けなかった闇のようなものは初読のときにも感じた。『黒い迷宮』のSMの章には見当たらない記述がいくつかあった。2015/06/22
-
- 文具・雑貨・特選品
- 臨床外科 2024年6月号 Vol.7…
-
- 電子書籍
- 極上社長は愛しの秘書を独占したい3巻 …
-
- 電子書籍
- エーゲ海の花嫁【分冊】 12巻 ハーレ…
-
- 電子書籍
- だれが幸運をつかむのか ――昔話に描か…
-
- 電子書籍
- 東京ヴィレッジ 光文社文庫