内容説明
現代の恐怖を描いた赤川次郎氏の“当節怪談事情”シリーズ第1弾です。表題作のほか「千一夜」「閃光」「魅せられて」の4話収載。共通するテーマはずばり男と女の恐怖譚。“なんか世の中ヘン”といわれるような事件が現実に起きている今、推理小説のみならずホラー小説の傑作を数々送り出してきた著者が、その恐怖の核心を描く連作集です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
75
やや怖い系4話。 拒否する教室、 閃光、 魅せられて、 千夜一夜。 どれも怖い話で、読んでいるときは、ちょっといやな気持ちにもなったが、 読み終わったら、すっかり忘れてしまった。 「魅せられて」は、恐ろしい、怖い、嫌な話ですが、 最後は赤川次郎らしい終わり方で、いやな気持ちを薄らげている。2011/09/04
ポップノア@背番号16
68
ホラー短編集。凝った設定では無いので読み易かったけど、ファンタジー色が強すぎて感情移入までは至らず。それでもSF風味の「魅せられて」は重苦しい展開で、赤川さんの奇才ぶりを実感した。あとがきの解説者さんが「異能者物」と分類する本作は、連続する少女行方不明事件の容疑者が特殊能力者。まさか文芸小説でそれを用いるとは思わなかったし、そもそもその能力が有ったら捕まらないんじゃない?ってツッコミは置いといて、最後の1ページ迄ハラハラ。容疑者に狙われるしおりは、グラビアアイドルの割には落ち着いているが、魅せられた。2020/12/10
鍵ちゃん
14
世の中、本当に怖いことばかり。日々起きる事件、事故、人々の想像を超えた恐怖の深淵を描いた「赤川ホラー亅 我々は人間社会のすべてを、そこに住む人々をすべてを見通せるわけではない。都会の街角なのが、公園の片隅なのか、人間の心の奥底なのか…。2021/03/11
山下哲実
10
図書館本にて読了。4作品のオムニバスで その中でもタイトルにもなっていた作品が 私は面白かったです。2022/10/23
読み人知らず
3
現代的な怖い話。千一夜は新しい赤川次郎がみれたと思う。こんなのもかけるんだな。2015/04/08