そらトびタマシイ

個数:1
紙書籍版価格
¥963
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

そらトびタマシイ

  • 著者名:五十嵐大介【著】
  • 価格 ¥963(本体¥876)
  • 講談社(2015/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063345834

ファイル: /

内容説明

稀代の表現者・五十嵐大介が解き放つ珠玉のエンターテインメント全6編。他の追随を許さぬ独創世界、人間の体温をも伝える描写力。“漫画”という表現が内包する無限の可能性を鮮やかに提示する! 月刊「アフタヌーン」掲載の読み切り作品4編に加え、週刊「モーニング」にて発表されたオールカラー作品、そしてアフタヌーン四季賞1993年冬のコンテスト応募作品(雑誌未掲載)も収録。眩(まばゆ)き結晶、待望の登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bo-he-mian

18
スタイルを模索していた初期の貴重な作品集。『はなしっぱなし』連載終了後、五十嵐さんは読み切りをぽつぽつと描き続け、次の大きな作品までかなりのブランクが空いてしまうのだが、そこには彼の天才的な奇想力と商業主義とのギャップに悩み迷走する内面が垣間見える。この間に五十嵐さんは日本中を旅しながら岩手に落ち着き、農村で自給自足の生活を始めるのだが、そこから『リトル・フォレスト』や畢竟の傑作『魔女』が生まれる事になる。本書は、そんな五十嵐さんの方向性が固まる前の、どろどろした思考とスタイルの実験場ともいえる作品群だ。2018/10/10

JACK

13
○ 繊細な絵の短編集。2002年発行。生命の神秘を描いた不思議な作品が多いが、大半の作品には明確なオチが無い。陶器作りに向いた土を借りに来る山の神様を描く「産土」、梟の雛を殺した少女が呪いを掛けられる「そらとびタマシイ」、熊殺しの少年が山の守り神になる少女と共に運命に抗う物語「熊殺し神盗み太郎の涙」、身体から砂がにじみ出てくる女性の生活を描く「すなかけ」、両親に捨てられた少女が育てる猫とパン屋の出会い「le pain et le chat」、人間が登ってはいけない神の山を描く「未だ冬」を収録。2020/11/01

そのじつ

13
「魔女」上下巻で五十嵐マジックにかかった私、本書収録作の「熊殺し神盗み太郎の涙」というタイトルに惹かれて読んだ。予想を上回る酷くて荒々しく甘美な作品だったが、いかんせん短すぎた。表題作がいちばん好きだ。食欲・生命力・未練・若さ・老練さ・・・さまざまな力や欲やに直に触れた皮膚感覚を得たきもちになる。非常に気味が悪いのに、それと同じくらい強く惹かれる。少女のいのちは真っ直ぐに明日の方向を向いているのが爽快。五十嵐作品にちょくちょく登場するタイプの人物。宮部作品における本間刑事(火車)有馬老人(模倣犯)みたいな2017/05/15

阿部義彦

12
古書市にて、2002年講談社発行。これは全部初めて読むものばかり、キャリアの極初期の作品ばかりが集められています。著者自らの後書きによると、表題作「そらトびタマシイ」が初のストーリーマンガらしいです。(多分)主人公の異形化を阻止する、存在の美代子とルゥキイの造形があまりに斬新かつグロ過ぎて、夢にまでうなされそうになりました。こればかりは現物に当たって下さい、としか言えません。また「すなかけ」も素晴らしい後に雨男というのが登場しますが、こちらはさしずめ砂女ですね。現実と異界の交差する世界は類を見ないです。2025/01/25

白い駄洒落王

12
幻想的。砂女の話など涙なくしては読めない。2013/12/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/547953
  • ご注意事項

最近チェックした商品