内容説明
新年、独立記念日、ハロウィーンやクリスマスまで、毎月の行事にちなんだ十二の犯罪を描く推理アラベスク。殺人、盗難、暗号解読、宝捜しなど趣向に富んだ謎の数々に名探偵エラリイ・クイーンの頭脳が挑む。短篇の名手であり、また同時に優れたアンソロジストでもあった巨匠が、精魂を込めて編み上げた傑作短篇集第一部
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
48
〔再読〕エラリー・クイーン氏は、短編の中にこそ名作があると言われています。この作品も1月~6月の月毎にちなんだ短編で作られています。しかし本当にクイーン氏が書いたのですか?と、疑問に思う作品ばかりです。それは、もともとラジオの番組として一月に1話ずつ放送された作品を、まとめたからだと考えます。後の7月~12月に納得の作品が集中しているのも、ラジオ番組の構成の問題なのかも知れません。この作品の中では、『皇帝のダイス』が最もクイーン氏らしいと思いました。エラリーファンなら、別の意味でも読んでおくべき作品です。2014/12/03
ぽんすけ
27
短編集の読みやすさに味を占め再び短編に手を出す私。毎月犯罪に遭遇するエラリー流石です。あと普通にエラリーの秘書を務めるニッキー・ポーターが毎回主要人物として出てくるのだが、彼女は一体誰だったっけ??そんな人長編の方でいた?と思い検索してみたら「靴に棲む老婆」のシーラやんか!?そういやまともな兄弟は死んじゃうし、婚約者にはこっぴどく裏切られるしで最悪な状況の後エラリーの秘書云々って話があったような…。しかしあの時受けた痛手は完全に癒えたようでなにより。なんかキャラが変わった気もするが訳者が違うからかな。2025/12/15
Tetchy
19
クイーン版ミステリ歳時記ともいうべき短編集。各編はその月の出来事に関連している。月ごとの特色が十分にプロットに活用されているかといえばそうとは云えない。寧ろ各月の記念日や祝日、そして由来をアイデアのヒントに物語と綴ったという色が濃い。プロットと有機的に組み合わさっているのは「皇帝のダイス」ぐらいか。しかしなんといっても本書ではクイーン初期のロジック重視のパズラーの面白さが味わえるのが最大の読みどころ。無駄がなく、作品もロジックに特化された内容で引き締まっている。個人的ベストは「くすり指の秘密」。2011/03/01
AKI
16
12カ月にちなんだ犯罪短編集。毎月1話ずつ読み進むのを楽しんでいました。80年程前に発表された作品群ですが、古くささはあまり感じず、上品なミステリーだと思いました。天才名探偵のエラリィ・クイーン氏ですが、失敗する事も…。秘書のニッキイ・ポーターが可愛らしく、男性陣が多い中で花を添えています。2019/06/04
kinshirinshi
15
エラリイ・クイーンのミステリ歳時記。それだけでわくわくしてしまう。犯人が初歩的なミスを犯したり、利き腕の左右だけで犯人が決まったり、謎に深みはまったくないが、洒脱で軽妙な雰囲気が楽しい。二十世紀半ばのアメリカの生活が追体験できるのも面白かった。ニッキィ・ポーターの存在理由があまり感じられないけれど、もとがラジオドラマだったことを考えると、ヒロインの存在はやはり物語に華を添えたのだろう。2021/06/05
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