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内容説明
メジャーリーガー・イチローの側近中の側近たちの証言・データ・分析を通して、あの驚異的な活躍を可能にした秘密を解き明かす、すべてのスポーツファン必携の一冊!
目次
第1章 証言(取捨選択 軽量強筋 二つの目)
第2章 大リーグ幻想からの脱皮(新庄剛志―彼でなければ証明できないこと 野茂英雄―日米殿堂入りへの長い道程 長谷川滋利―最も知的な回答)
第3章 記録が破られるとき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
34
「才能がある御蔭で仕事が楽なのは凡才に限るのである」これは小林秀雄が昭和21年に書いた評論「モオツァルト」の中の一節である。桁外れの才能というのは、その人を、誰も行ったことのない高みへと追いやる。そこから先は五里霧中である。その人は、行く手の見えない中で、誰も体験したことのない、新しい努力をしなければならない。大リーグ移籍1年目で首位打者と盗塁王になり、プロ入り以来、事実上、一度も首位打者を逃していないイチローについて考えていると、どうしても、この、昭和の代表的評論家の文章に行き着いてしまう。2019/11/26
こも 零細企業営業
5
イチローの解体新書みたいな感じだった。太腿の筋肉の使い方は他の本にも載ってた。2019/05/21
ニゴディー
4
とても惜しい内容。 前半は元コーチや目の専門家など、実際にイチロー選手に関わった人たちへの取材をもとに書かれていて、ありがちなスポーツ記者や元選手の主観で書いたような解説書とは一味違ってたように思う。 しかし進むにつれてネタが無くなったのか他の日本人メジャー選手について書かれ、その中で無理やりイチロー選手について触れているようなありさま。 内容とタイトルとの乖離もちょっとね。 前半部分に関しては子供にスポーツをさせてたりする親なんかは良いかもしれないけど。2020/04/26
Naota_t
1
★3.1 イチローの渡米が2000年で、本書上梓が2002年なので、メジャーリーグ新人最多安打記録を更新したばかりの時だ。その後、イチローが歴史的な記録を作り上げていくとは、著者も夢にも思わなかっただろう。「指導者の言葉というのは、タイミングを見定めて、簡潔に言う必要」(p.41)があり、イチローが河村コーチを信頼した理由に「言葉による表現力」を挙げているのは示唆的だった。本書を読んで、当時は野球に興味0だったが、小学校から帰ったらイチローの活躍をニュースで見るのを毎日楽しみにしていた自分を思い出した。2021/08/02
ニッポニア
1
ようやく落ち着いたイチロー。その能力を引き出すための方法を掘り下げたルポ、ですか。予想通り様々な記録を更新し続けた今、深い説得力になって語りかけるね。以下メモ。なにを鍛えているか意識してトレーニングすること。眼球にも準備体操が必要。バットを立てて遠くと近くを見て目のフォーカスのストレッチを打席前にすること。2020/10/21