内容説明
「私の一日は、朝起きて顔を洗うときに、洗面所の鏡の前で、まず義眼をはずし、目薬をさし、石鹸で義眼をていねいに洗うことからはじまります」医者の宣告により、特殊なガンに侵された左の眼球を摘出し、代わりに生を得る。一卵性双生児のコンビで芸能界にデビューし、辛口ユーモアを武器にした服飾評論で人気を集めていた著者は、その壮絶な体験を経ることで、自分の存在を正面からとらえ、また身近で支えた家族や友人たちの深い愛情を発見する。心の視力がとらえた命の賛歌。
目次
第1章 見えるもの、見えないもの(左目を失って;世界はこんなにも変わる ほか)
第2章 この人たちがいてくれて(友達のありがたさがわかった;「縦糸の友達」という意味 ほか)
第3章 人の美しさについて(美しさを追求する仕事がしたくて;いまの仕事への芽生え ほか)
第4章 死と向き合って(死に対する恐怖感のない理由;母が死んでしまったとき ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
89
先ごろお亡くなりになったピーコさんが買いた本。今までにやって来たことや、出会った人や友人のこと、そして自分が目の腫瘍で片目を摘出することになり手術、入院、回復に至る経緯など。他はピーコさん流の人生訓。その中で、腑に落ちたのは、自分の身の丈を知ると言うこと。高級なバッグや毛皮のコートを持っていても足元が3000円の靴だったりではおしゃれとは言えないこと、見栄をはったりしてはいけないこと。そういえば最近学生でも高級ブランド品や時計、アクセサリー、そして収入と不釣り合いな借金で得た高級車。図書館本2024/11/09
なつき
14
ガンを告知されてから、自分を見つめ直し、過去とこれからについて考え直す事が出来た事、なかなか出来るものではないし、それをどうして荘思えたのか素直に書いてあり、それを再度考えて欲しいと教えてくれている素晴らしい一冊でした。2015/07/22
☆よいこ
9
第一章:見えるもの、見えないもの 第二章:この人たちがいてくれて 第三章:人の美しさについて 第四章:死と向き合って(単行本1999年、文庫2002年発行)ガンで左目を摘出したピーコさんの自伝。エッセイ。語り口が丁寧で好感が持てる文章。中学校の先生が道徳の授業で紹介したいと言われたため取り寄せてみた。おすぎさんは地元テレビでよく見るけど、そうかこんな人だったんだ。2018/01/11
くるちゃん
8
人として大切なものは何か。外側を飾るだけでなく内側から輝くものを身につけたいと気持ちが引き締まりました。2013/01/09
いっぽ
6
もう少し病気や闘病のことを詳しく書いてあるのかと思ったら、わりとあっさり。それよりもガンとわかってからの周囲の人々の素晴らしさを書いている。永六輔ってすごい。吉行和子、かわいい。巻末のおすぎの解説?にぐっときます。2014/10/25
-
- 電子書籍
- 操の契約 第14話 ヤングジャンプコミ…
-
- 電子書籍
- 警察犬物語 1巻 まんがフリーク
-
- 電子書籍
- DRUG-ON (ドラゴン) (4)
-
- 電子書籍
- 純愛ラビリンス 3巻 花とゆめコミックス
-
- 電子書籍
- 聖闘士星矢 THE LOST CANV…