内容説明
本当は、彼を忘れてはいなかった。逃れようとしてきた過去に、彼女はおびえた。■ピッパは幸せだった。一週間後には、私は花嫁になる。孤児だった彼女にとって、温かい家庭こそがずっと夢見てきたものだ。婚約者のトムとなら、平凡だけど穏やかな家庭を築けるに違いない。そんなある夜、ピッパとトムが乗っていた車が接触事故を起こし、相手の男の顔を見てピッパは息をのんだ――ランダルだ。ランダルは、四年前、ピッパが勤めていた会社の社長だった。男らしい横顔、力強いグレーの瞳に、ピッパは夢中になった。二人はふとしたことからキスをしたが、ピッパは、それをきっかけにして彼の前から姿を消した。彼には帰るべき家がある。自分だけを愛してくれる人がほしかった。「僕はもう結婚していないよ」再びピッパの前に現れたランダルの言葉に彼女は体が震えた。心の奥にしまっていた苦い思いが、頭をもたげた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまと
4
連れ子が絡むロマンス小説は、リアル過ぎて、苦手・・・2015/10/09
きき
3
ヒーローの迫り方犯罪だよ。婚約者にベッドにいるところ目撃されるとこは嫌悪感しか感じなくてその先に興味が無くなって流し読み。いつの間にか裸になってたって節操なさ過ぎ。ヒーローの自惚れも腹立つレベルでフラれれば良いのにとか思ったりした2016/05/06
てん・ゆう
1
ヒーローがこれでもか!と言うくらいしつこい。ヒロインが一番に愛されたいという気持ちはよーくわかるので逃げるのもやむなし。バツイチは良いが子連れは実際イヤだもの。ロマンスでヒーローに子供いてもすんなりいくのには慣れたが、実際はこういう葛藤絶対あるはず!ま、普通のヒーロー相手なら逃げず話し合え!と思うけどこのヒーロー地獄まで追ってきそうだもんなぁ〜2011/04/27
romaco
1
★★★ ヒロインの理屈にイマイチ共感できない 元婚約者が噛ませ犬過ぎて気の毒2011/03/03
みろん
1
シャーロット・ラムの傲慢暴走ヒーローは好きなんだけど、このヒーローは節操がないのであまり好みではなかった。 最初はヒロインに同情してたけど、すぐに流されては次に逃げる…の繰り返しなのでちょっと微妙かも…。2010/10/19