内容説明
夜這の実態を知らない人々には、この本はあまりにも奇抜だから、こしらえすぎているように思うかも知れないが、私はこれを書くに当って、60歳以上の、実際に夜這を経験した人々に集まっていただいて、録音したのである。……むしろ、彼等の話の十分の一も真実を伝える力がなかったことを残念に思う(「あとがきにかえて」より)。
目次
夜這風呂
ごじょう(はらわた)が出た娘
私生児の名は、ミナ子
娘が女になる時
モンパと赤い腰巻
巡査の夜這
「よばい」という言葉
腰巻信号
家の構造と照明
性教育は親がする〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんこ
10
再読。明治大正の農村の夜這いの実態。作者が当時60歳以上の夜這いの経験者に聞いて録音し、書籍化したらしい。「こんな話を今の若い連中に言ってもまるで信用しない」いや、ほんと世界が違いすぎてスゴい。性に寛容すぎて、今と昔どっちが正しいとかいう気はないけど、何がどうしてこんなに変わるんだか大変興味がわきました。2022/01/29
roatsu
1
失われたおおらかな農村文化の拾遺集。行為の是非ではなく昔の日本社会がもっていた性質に思いを馳せる一冊かな、と。旅で訪れた遠野の書店で購入しました。2009/08/20
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