内容説明
古本エッセイのニューウェーブ、第2弾。珍本・奇本だけでなく文学やミステリー、雑誌、そして画家の眼から見た味のある装丁について、パリやミラノの古本についてのウンチクなどを、掘り出し物の書影を添えてつづる。
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目次
風景
パリどん底ホテル物語
オン・ザ・ブリッヂ
まんじゅうと石
本所ひと歩き
まんが歴
肖像
佐野繁次郎のこと
コレクター魂──南蛮堂池長孟
ユリイカ、発見
早すぎた天才──宇佐見道雄『早すぎた天才──贋作詩人トマス・チャタトン伝』
旅の道具──イザベラ・バード『日本奥地紀行』
『渡辺一夫敗戦日記』
文學附近
まんじゅうの味わい
静物
装幀拾遺
色──吉岡実の装幀
雑誌あれこれ
「松竹座グラヒック」の文字
書物と印
正誤表
あとがき
初出一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
70
古本マニアの美術家・林哲夫さんのエッセイ。この本で紹介されていた渡辺一夫(フランス文学者で大江健三郎の師匠)の『敗戦日記』を先に読んだ。日記帳でお馴染みの博文館から出ている本である。林さんのこの本が無ければ知らなかった1冊(そして読んで良かった1冊)である。おまけに渡辺一夫が装丁やイラストも手掛ける人だとは知らなかった。古本が好きな人も多様で、古本に対するアプローチはそれぞれ違う。林さんの古本エッセイを読むと、本は一個の作品で、必ずしも読まなくて構わない愛すべき対象なのだとつくづく思わされる。おすすめ。2020/01/19
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