内容説明
「足柄山からこんにちは」――自然に囲まれて暮らす一家の様子を、長女はユーモアあふれる楽しい手紙で知らせてくれる。山の豊かな四季。そこで営まれる若さと活力に満ちた生活。その便りは“私たち”に大きな喜びを与えてくれる。表題作をはじめ「楽しき農婦」「足柄山の春」など、家族の愛の交流を描く足柄山シリーズ6篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
32
南足柄に住む長女から生田に住む父親・母親への便りを下敷きの連作エッセイ。微笑ましい家族交流の様子にホッコリ。この手の作品一気読みするとお腹一杯になってしまうので、数日に分けてのじっくり読者。その都度ほんわか温かな気分になれる優れエッセイだ。著者の「山の上の家」からの流れでの作品。2023/06/07
YO)))
28
足柄山から届く長女の手紙に只管注釈を付けるスタイル。まず起点となる手紙があって、それを説明する中で過去の手紙をアレコレ引き合いに出して時間に厚みや奥行を持たせる、そんなエディット感覚/リミックス感覚が面白いと思いました。2015/06/16
じゅん兄
16
夏子さんが素敵です。足柄山の麓での生活は楽しいことばかりじゃないはずなのに、苦労も笑いに変えてポジティブに生きている。そんな生活の様子を伝える両親への手紙は、家族への愛情と両親への心遣いとユーモアのセンスで溢れてる。そんな「金時のお夏」さんに一度会ってみたい。2014/07/12
うた
11
足柄山に居を移した長女からの手紙からはじまる穏やかな小品集。日々の楽しみや家族内の事件、四季折々の贈り物のやり取りを、大事に書く。こういう小説もあっていい。2019/08/28
たなかはん
4
とにかく明るくユーモアにあふれた庄野家の長女の手紙。庄野ファンの誰もに愛されているであろう、各作中に登場する長女の手紙。この作品は全編がその長女の手紙が中心になっている。気がつけば今年一番読んでいるのが庄野作品。帰りの電車の中でふっと息を抜くのに最適だなといつも思う。2018/10/12
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