内容説明
名探偵・法月綸太郎の生みの親の著者が挑んだ、初めてのミステリー評論集。実作者としての経験と豊富な知識に裏打ちされて、中上健次からジェイムズ・エルロイまでを自在に論じた本書は、ミステリーの枠を超えた優れた文芸評論になっている。親本刊行後に発表された5編も収録した、ファン必携の「増補版」! (講談社文庫)
目次
1 安全ネットを突き破って(誰が浜村龍造を殺そうとかまうものか―中上健次論 フーダニット・サバイバル194Xあるいは、フーダニット・リバイバル1994―野崎六助『夕焼け探偵帖』 フェアプレイの陥穽―坂口安吾『不連続殺人事件』)
2 楽園のこちら側―国内編(天然カー―倉知淳『過ぎ行く風はみどり色』 ネバー・セイ、ネバー・アゲイン―東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』 復活への、俺の予約を取り消してくれ―山口雅也『生ける屍の死』 座敷童子のいる「館」―綾辻行人『黒猫館の殺人』 現代ミステリーの枠を集めたこのシリーズが、本格ビッグバンのはじまりだった―山田正紀『女囮捜査官(1)触覚』
ぐりーん・れくいえむ―竹本健治『緑衣の牙』
謎解きが終ったら―連城三紀彦『変調二人羽織』
奥泉光について私が知っているニ、三の事柄―奥泉光『葦と百合』『「我輩は猫である」殺人事件』『グランド・ミステリー』))
3 イエスタデイ&トゥデイ海外編(「贋作ホームズ百周年」を祝う―ジューン・トムスン『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』 植民地は女である―ジャネット・ドーソン『古狐が死ぬまで』 デクスターを擁護する―コリン・デクスター『オックスフォード運河の殺人』 セイヤーズを解剖する―ドロシー・L.セイヤーズ『死体をどうぞ』 ニコラス・ブレイクを読む若い人たちのために―ニコラス・ブレイク『殺しにいたるメモ』 エルロイを漂白する―ジェイムズ・エルロイ『ビッグ・ノーウェア』 驚きと感謝をこめて―瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』)
感想・レビュー
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Tetchy
α0350α
ドント
いちはじめ
岸田解