謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集

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謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集

  • 著者名:法月綸太郎【著】
  • 価格 ¥691(本体¥629)
  • 講談社(2014/01発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784062733687

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内容説明

名探偵・法月綸太郎の生みの親の著者が挑んだ、初めてのミステリー評論集。実作者としての経験と豊富な知識に裏打ちされて、中上健次からジェイムズ・エルロイまでを自在に論じた本書は、ミステリーの枠を超えた優れた文芸評論になっている。親本刊行後に発表された5編も収録した、ファン必携の「増補版」! (講談社文庫)

目次

1 安全ネットを突き破って(誰が浜村龍造を殺そうとかまうものか―中上健次論 フーダニット・サバイバル194Xあるいは、フーダニット・リバイバル1994―野崎六助『夕焼け探偵帖』 フェアプレイの陥穽―坂口安吾『不連続殺人事件』)
2 楽園のこちら側―国内編(天然カー―倉知淳『過ぎ行く風はみどり色』 ネバー・セイ、ネバー・アゲイン―東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』 復活への、俺の予約を取り消してくれ―山口雅也『生ける屍の死』 座敷童子のいる「館」―綾辻行人『黒猫館の殺人』 現代ミステリーの枠を集めたこのシリーズが、本格ビッグバンのはじまりだった―山田正紀『女囮捜査官(1)触覚』
ぐりーん・れくいえむ―竹本健治『緑衣の牙』
謎解きが終ったら―連城三紀彦『変調二人羽織』
奥泉光について私が知っているニ、三の事柄―奥泉光『葦と百合』『「我輩は猫である」殺人事件』『グランド・ミステリー』))
3 イエスタデイ&トゥデイ海外編(「贋作ホームズ百周年」を祝う―ジューン・トムスン『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』 植民地は女である―ジャネット・ドーソン『古狐が死ぬまで』 デクスターを擁護する―コリン・デクスター『オックスフォード運河の殺人』 セイヤーズを解剖する―ドロシー・L.セイヤーズ『死体をどうぞ』 ニコラス・ブレイクを読む若い人たちのために―ニコラス・ブレイク『殺しにいたるメモ』 エルロイを漂白する―ジェイムズ・エルロイ『ビッグ・ノーウェア』 驚きと感謝をこめて―瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

97
縦横無尽に法月氏によって論じられる作家たちはなんと幸せなんだろうか。その精緻な分析は私をしてその作家の創作意図の大海に飛び込みたくなる魅力を秘めている。解説とは想像の翼を広げて自由に論じるものなのだよと高らかに謳い上げているようだ。本を読んで面白かったと感じる以上に読書を愉しむ方法を教えてくれる。やはり読書に人生の時間を費やしただけの幸福が得られるような論文や感想を読みたいと思ったらこのミステリー論集は読者の知的好奇心を存分に満たす一冊だろう。貴方も本書を読んで、ちょっと知的にミステリを愉しみませんか?2017/11/07

α0350α

8
面白く読める話からちょっと難しいのまで色々なミステリの話が楽しめました。不連続殺人事件がもう一度読みたくなりました。2016/11/21

ドント

2
ウン年ぶりの再読。ミステリはもちろんのこと中上健次やエルロイなどの文学~暗黒暴力小説までを分析し解剖し接続し展開していった、雑誌掲載/文庫解説などの文章をギュッと詰めこんだ一冊。若書きの勢いや気負いも見せつつド派手にかつ柔軟に作品や作者を語っていく。法月の筆はどの文でもノリノリであり(駄洒落みたいになったな……)読みやすく、同時に鋭く超おもしろい。ぶっとく一本筋が通っているわけではないものの、詰め合わせ本にありがちなとりあえず集めました感がない。読書の食欲部分を刺激されるバイキング形式本。うまい!うまい!2022/02/16

いちはじめ

2
こういってはなんだが、法月綸太郎は小説だけ書いていた方が良いのでは?2003/04/06

岸田解

1
癖になりますね。2016/09/21

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