内容説明
妻がラジオで聴いた幽霊屋敷の話は亡くなった娘の家のことらしい。幽霊でもいいから会いに来てほしい。どんなに私達が娘を愛しているかを伝えたい。妻に頼まれ、その家を訪ねた私は娘の死に隠された驚愕の真実を知る――!(「幽霊屋敷」) 生者と死者の深い愛情と悲痛な想いが胸に迫る。彼岸と此岸の境にある幽玄世界を描いた高橋文学の真骨頂。ときに背筋が凍り、ときにせつない珠玉の幻想ホラー掌編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
この間読んだ『非写真』が面白かったので、これも読んでみた。見事なホラー短編集。とことん怖くて、背筋がぞっとする作品が多く収められている。特に「大好きな姉」が強烈。グロテスクで恐怖に満ちていて、後味が悪すぎる。この作品に出てくるように、昔の田舎の家のトイレは恐ろしかった。今でもたまに夢に出てくることがある。ほろりとする短編も結構入っていて、本全体の雰囲気を和らげている。「桜の挨拶」がそのタイプの作品。日本人はやっぱり桜が好きなのだ。古い桜は多分生きているので、大切にしなければと思った。2018/08/21
花々
11
怖めの掌編集でした。この中の「大好きな姉」は、どこか谷崎や花袋のような、艶かしさが漂う他とは異なる一遍で、強く印象に残りました。その他、もの哀しいオチのもの、笑ってしまうようなものなど、どれをとってもやっぱり面白い高橋先生でございました♪2018/11/07
りちゃ
5
再読。とはいえほとんど記憶になし。ショートショート。短いものは3ページ。えっ、これだけ?と、思わずつぶやく。隙間時間に数編、ちょこっと読むには良いかも。2018/10/16
おひゃべりのナオ@【花飛】ヤオイは三月の異名にあらず
5
ホラーだけど優しさがある。2014/12/13
まるるん
3
掌編集という感じの、ごく短いお話が詰まった一冊です。ホラーではあるのですが、それと同時に、どこか切ない気持ちになるお話が多いかと思います。中でも「桜の挨拶」が、子供の頃の思い出、楽しかったと同時に久しく無くしてしまっている感覚を思い出させてくれ、お気に入りの一話になりました。 2012/02/17
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