内容説明
命を賭け戦い続ける日本人傭兵の実録体験記。
アフガン、ボスニア、カレン…他国の平和の為に己の命を賭して戦い続ける日本人傭兵の実録体験記。口先だけで平和を語るエセヒューマニストを糺し、戦禍を潜り抜けてきた体験から「戦争」と「平和」の意味を問う!
※【ご注意】この作品には図が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
目次
第1章 実像
第2章 試練
第3章 激闘
第4章 後方
第5章 生き様
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち〜
4
日本人傭兵という存在に興味を惹かれて。良くも悪くも少年期の「兵隊こそ最強」という価値観が全面に出ていて獣のような雰囲気に満ちている。傍から見れば不器用かつ刹那的な生き方に思えるけど、逆に娑婆では退屈で長居できないという辺りこういう生き方しかできないからそうしてるだけなのかもしれない。だからこそ、同族である戦友との関係はどこまでも独特な強さを持つのだろうし。全体的に読む人を選ぶ内容が多い反面、普段知れない世界が垣間見れたのは興味深かった。ただ、時折挟まれる日本の政治についての記述だけは勘弁してほしかった2018/03/08
そうぺい
4
戦闘狂の詩。面白かった。マンガや小説で知る傭兵の世界とはまるで違うシビアな世界なのだなあ。高報酬で、戦闘技術を売る~というものではなく、正規軍の露払いにすぎないとは。主義主張を離れて、戦い殺し合う、最強の男を目指して、戦友との名誉のみに殉じる、高部さんに共感はできないが、理解と憧れはある。いわゆる知識人やいわゆるジャーナリスト批判は、全くその通りだが、あまりにも、彼らを高く買いすぎのようなw、彼らは、平和に見える世界の住人の道化にすぎないのだから。しかし、平和とは戦闘のない状態にすぎないと、思わされます。2017/04/23
ryosuke
4
2011年時点でまだ現役傭兵をされている高部正樹さんの自筆ドキュメント。傭兵の実態をはじめ、高部さんがなぜ傭兵になったのか、ほとんどないような給料でなぜまだ傭兵を続けるのか、など、傭兵としての思いも書かれています。 おそらく高部さんの考え方は共感を得ずらいと思いますが、平和の中に生きる人間とは違った考え方を求める人には面白いのではと思います。
gin
4
傭兵として戦っている人々を蔑むつもりもないし、というかむしろ憧れさえ抱いていましたが、この本の感想としての筆者は嫌いです。うん、嫌いだ。なんというか、右な感じがします。2010/10/28
erie
3
「強くなりたいから」という一心。この著者の本はいくつか読んでいるのだが、今までの対談や淡々とした体験記とは違って、すごく尖って偏った著者の思想も剥き出しに出ている。2023/05/21
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