イハーブの生活（２）

著者名：小路啓之【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063142808

内容説明

裏庭で出会った不思議な美少女は、イハーブの父が必要とする移植用の心臓を盗みなさいと彼に要求する。精子バンクを経由してレズビアン夫婦の息子となったイハーブは、まだ見ぬ遺伝子上の父のため、命を懸ける覚悟をする。たった一つの気懸かりは、心臓の持ち主が銀行の巨大迷路型金庫を守る番人なのだということだ――。数学的なトリックに酔い、奇術的な罠（わな）にはまり、幾重にも語られる「真実」を解け。冒険は、そして加速する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[カラス]

この作品のテーマである『家族と命』の考え方を、ガンズが主人公に話している場面「人が死んでいくっていうことは…」のくだりが好き。現実感の全くないこの作品だからこそ、あそこのくだりは余計引き立ってる様に感じる。

2010/05/17

[つかさちゃん]

叙述トリックにひっかかりまんた。こういう見せ方は、はじめて。

2010/02/15

[松尾三郎兵衛尉拓志]

なんだろう、この引き込まれる感じは。ヤハべの「目の前の爆発で大勢の人間が死んだってのに、もうそっちのけかよ、人間の命も軽量化したもんだ」のセリフが深い。

2013/06/28

[poivre]

とてもすき

2012/05/04