集英社文庫<br> 金のゆりかご

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集英社文庫
金のゆりかご

  • 著者名:北川歩実【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087473810

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内容説明

タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が……。先端科学に切り込む新感覚ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

61
北川さん二冊目。デビュー作『僕を殺した女』に比べると、だいぶ読みやすかった。終盤のどんでん返しの連続は共通するところ。ただ一冊目で免疫がついてしまい、最後の行を読むまで騙されんぞと構えてしまったので、面白さが半減したかも。子を持つ親ではないので、いまひとつ乗りきれなかったのもあるけど、この方の長編はちょっとしんどい。次こそ短編へチャレンジしたい。二転三転が好きな方、幼児教育に興味がある方なら楽しめるのかな。2016/01/18

とくけんちょ

51
読み切りました。脳を変化させることで、天才は生まれるか。いやー、殺人や謎も十分あるのだが、何分、非常にスロースタート。そして、後半に入ったところから、謎が謎を呼び、スピードアップ!しかし、最後はまたややこしい。練りに練ってるんだろうけど、エンタメとしては、読者に伝わりにくい。佳作であることは間違いなく、ストーリーやアイデアが楽しめることも間違いない。2019/02/09

ジンベエ親分

46
北川歩美の代表作と言われている作品。脳科学の知見を基礎に幼児教育、双子の入れ替え、心臓移植等の要素を散りばめながら特殊教育、そして殺人事件の真相に迫っていく。北川氏お得意の、ぎったんばったんと何度も起きるどんでん返しがあるので、相当集中して読まないと話の流れに振り落とされるが、辿り着く真相はかなり衝撃的。や、それも本当に真相か?と思わず疑ってしまうけど(笑) 人によってはかなりの分量を占める科学解説に辟易するかも。胸糞悪い天才児達は哀れで魅力的だが、でもやはり胸糞悪い。で、秀人のエピソードは放置なの?2017/12/24

いろは

38
300ページ強、しかも2段。開いた瞬間軽く後悔(笑)。しかし脳をデザインする早期教育…に関する話から始まるこの本に、冒頭からぐいぐい引き込まれた。引き込まれたんだけど、んー、後半から失速。次々明らかになる出来事は面白いんだけど、いかんせん動機が弱くない?といった思いを抱えて読了。ホントひとつひとつのエピソードは興味深いものなので、ちょっと詰め込みすぎて雑な感じになっちゃったなぁと。ごめんなさい(_ _;)★★★2018/11/25

hrmt

36
幼児早期教育で天才脳は造れるか?天才と凡人では命の価値は違うか?人間の欲望の闇に切り込んでくる。人は脳の機能の一部しか活用していない説や、脳病変の周辺が活性化して代償的な機能を獲得した例を考えると、神経発達めざましい早期に訓練したら凡人に優る知能が得られるのも頷いてしまいそう。人間の命の価値は全て平等であるのが理想であり真理だと思うが、現実社会がそう考えないのもまた事実。誰もがこの世に一時期存在しているだけの平等以上の価値を求めたいのは本人次第かも。存在しているという事が既に奇跡だと私は思ったりしますが…2019/02/22

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