中公文庫BIBLIO<br> 最終戦争論

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中公文庫BIBLIO
最終戦争論

  • 著者名:石原莞爾【著】
  • 価格 ¥607(本体¥552)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
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  • ISBN:9784122038981

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内容説明

まもなく国家殲滅型の最終戦争が起こり、その後に絶対平和が到来する。太平洋戦争前夜、戦史研究と日蓮信仰から生まれたこの特異な予見は、満州事変を主導し日本の運命を変えた。陸軍の異端児は何を語ろうとしたのか。

目次

第1部 最終戦争論(戦争史の大観;最終戦争;世界の統一;昭和維新 ほか)
第2部 「最終戦争論」に関する質疑回答

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

51
あえて言う。これは新興宗教の類か。今後は決戦戦争の後に、アメリカか天皇が世界を統治し、戦争が無くなり、平和な世界となる。未来を予言していると思わされる部分は多くある。核兵器、その戦争抑止力まで予言しているよう。ただテロまでは読み切れなかったみたい。核兵器も含めたエネルギーの完全自給こそが日本の夢。2022/08/11

姉勤

36
日米開戦前の昭和17年。核兵器や長距離ミサイル、他方の国土を焼き尽くす兵器の出現と経験(世界最終戦争)のあと、核兵器によって大国同士の戦争は回避され、表面上の平和は維持されていることは予言として当たっている。現実を透徹した軍人以上の目を感じる。しかし、日蓮宗に基づいた、彼の言う戦後に文明の進化により浄土が地上に顕われ、人類が菩薩に成る様な、想像と妄想のインフレーションにはついていけず。ここで挙げられる東亜連邦の理想は、日本も含め我欲の畜生道を進んでいる今、新たに綴られる歴史に学び尽くしてもなお、無理難題。2014/08/07

まると

31
ナチスドイツが破竹の勢いで欧州に進撃し、翌年には対米戦争勃発という時勢に石原莞爾が行った講演を収めている。「準決勝」を勝ち抜いた日本が米国と最終戦争に臨み、結果世界は統一され、平和が到来すると、妄信的に断言している。その後の顛末を知る現代人には超国家主義者の非論理的=観念論的な大言壮語としか聞こえないが、人を信じ込ませる扇動力の高さを感じる。大衆の心を動かす言葉は、科学的・論理的である必要などないのだ。彼に高い関心を持っていたという中国共産党の覇権主義的な思想に相似性が感じられるのも偶然ではないのだろう。2025/02/02

100

31
戦史、科学、宗教などから今後の戦争を予言しているけど、戦争家の言葉なので、戦争ありきの意見になっているし、作者自身が言っている通り、戦史以外の面での考察は説得力が不十分なところも感じられる。その後の戦争は思想対システムの戦いだったのかという考えに至った。2020/03/10

すしな

31
073-19.大正がおわったら軍国主義まっしぐらだと思っていたのですが、大蔵省も軍事予算を出すのを渋っていたみたいだし、当時の文化人も軍事には疎かったというか、軍事の研究をするのは卑しいといった風潮があったということで意外でした。今現在も大学の先生とかは軍事の研究をしないというのを良しとしていますが、本当にシビリアンコントロールをしたいのなら、文民がきちんと研究しないと有事には統制が効かないんじゃないのかなぁと思いました。2019/06/08

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