角川文庫<br> ダンボールハウスガール

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角川文庫
ダンボールハウスガール

  • 著者名:萱野葵
  • 価格 ¥396(本体¥360)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043607013

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内容説明

泥棒に入られた。取られたのは二百万円の入った通帳で、しかもすでに引き出されていた。会社勤め時代に爪に火を灯すようにして貯めたお金だ。なんとか一年間何もしないで暮らしていける、ようやくそう思って仕事を辞めたっていうのに……。最後に入っていた八万円だけを身につけて、杏の浮浪生活が始まった――。金ナシ、家ナシ、男ナシ。すべてを失くし、ダンボールハウスでの生活を余儀なくされた女の子の、絶体絶命のサバイバル・ストーリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rakim

9
吉田日出子さんが出演していらした映画として覚えていたので読んでみようと・・・。映画はそれなりにスカッとして面白かった印象があったのですが(やたらと格好の良い映画での主人公、米倉涼子さんだったんだと今回知りました)、これが原作??というイメージ。文章が苦手で登場人物の性格立ても苦手。奇を衒ったのみにも感じてしまいました。映画化されたから文庫化もされたのでしょうか。。2016/02/09

あかつや

4
仕事を辞めて蓄えで1年くらいのんびりするつもりだったのに、空き巣に入られ貯金を全部失う主人公・杏。彼女はなぜか家を捨て、ホームレス生活を開始する。お金を失くして仕方ないから働こうとはならず、最初の方針を貫く骨のある主人公だ。最初は慣れないゴミあさりなどやって、ベーシックな浮浪者として生きていくが、徐々に適応し、今となっては懐かしいテレクラのサクラや家庭教師などで一財産貯蓄してしまう。非常に意地汚く、モラルに乏しく、性格も悪い彼女だけど、いい主人公だと思った。こいつなら生き抜けるだろうっていう説得力がある。2021/11/16

かさ

4
誰が買ったのかわからないが、本棚にあったので読みました。とてもやるせない気持ちにさせられる内容でした。読み終わり、とても悲しい気分です。2015/01/02

T

3
この人は二度と読まない。2015/06/10

えりちゃん

2
後味悪し。泥棒にコツコツ貯めた200万盗られ、仕事も辞めてしまった後だった杏の絶望感には共感する。そこからの、スッパリと全てを捨てての野宿生活。拾い食いの食糧事情。この辺りの描写は興味深く読めた。捨て鉢で生きれば怖いもんなんかない。サバサバした気持ち良ささえ感じたが、お金を得るようになってからの杏の行動はいただけない。家庭教師の子を騙し、善意の人を欺き、そしてまた200万貯めて。いったい何になるの? 未来への活路も人としての矜持も何も感じない。荒廃した気分を味わうラストの焼却炉シーンだった。2017/04/07

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