内容説明
インド社会に根強く残るカースト的差別意識。その最下層を形成し、差別と貧困に苦しんでいるのは、二億五千万の「不可触民」=現在は指定カースト民と呼ばれる人々=である。インド最底辺に生きる民衆の最奥部へ入って見えた、インドの驚くべき“生命”の世界。時間とは、歴史とは、そして人間とは何か。根源的問いを投げかける名著。
目次
序章 人間を見つめ直す旅
第1章 路傍の民
第2章 狂う暴力
第3章 果てしない虐殺
第4章 地獄の釜の蓋をあける人びと
第5章 不可触民の不可触民による不可触民のための運動
第6章 仏教徒の街
第7章 “聖者”の哄笑
第8章 裸足の雲水
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
影実
2
積読本。インドにおけるカースト制度の不条理や不可触民として抑圧される人々の苦しさ、悲惨さを綴った一冊。不可触民へのインタビューや、アンベードカル博士の功績、不可触民解放活動に関わる人々の取り組みなどが語られている。取材内容は1970年代から80年代のもので、流石に多少は状況は改善していると思うがどうなのだろうか。元本が古いため仕方ないのかもしれないが、インタビューに答える不可触民のことばを、いわゆる田舎者・教養のない人の語り口にしていることには強い違和感を覚える(おら、~ただよ、~してるだ、など)。2023/09/17
出世八五郎
0
絶版・・・不可触民シリーズ第二弾。アンベードカル博士が法律(or憲法)でカースト禁止してもカースト差別はなくならない。日本人にとって神道,仏教などの宗教が習慣であり文化であって宗教という意識がないのと同じなのかも知れません。しかし、旅行者は知識として悲惨と思いながらも、そんなインドを面白く眺めてるのではないでしょうか?私含めて。『インド人もビックリ!』という言葉を実体験しながら。本書に描かれてるものは悲惨、悲惨、悲惨。希望は佐々井秀麗のみか・・・?
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