内容説明
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交通の要衝であり、本来、人々が集まるはずの「駅」なのに、まわりに民家がまったくないどころか、そこに通じるまともな道さえも存在しない駅がある。「なんで、こんな辺鄙な場所に駅が……」そう疑問を感じたところから筆者の旅が始まった。訪ねてみると、すぐ横を渓流が流れていたり、野生の動物に囲まれていたり、あるいは明治時代の建造物が現役のまま残っていたりと魅力あふれ、彼はますますのめりこんでいく。筆者主宰のインターネット大人気サイトから厳選、加筆した、秘境駅面白ガイド!
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目次
小幌駅(室蘭本線)
張碓駅(函館本線)
上雄信内・智東駅(宗谷本線)
古瀬・初田牛駅(根室本線)
浅岸・大志田駅(山田線)
押角駅(岩泉線)
赤岩駅(奥羽本線)
田子倉駅(只見線)
男鹿高原駅(野岩鉄道会津鬼怒川線)
安中榛名駅(長野新幹線)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
61
今は無きものも含め懐かしの風景多数。駅寝であちこち放浪した若い頃を思い出しながら読んだ。2013/10/13
hatayan
50
2001年刊。「秘境駅」の言葉を広めた牛山隆信氏のデビュー作。ベースは90年代に既に開設していた個人ホームページからの抜粋。 バイクで林道ツーリングに熱中するなかで宿代わりに静かで山深い無人駅を探しながら「秘境駅」の魅力に著者は取り憑かれます。駅で一晩過ごす「駅寝」に向いている駅があれば胸がときめくこと、人気(ひとけ)が全くない駅よりも人間くささが残る駅にこそ魅力が宿ることとの主張には大いに同意。 定番の秘境駅だけでなく既に廃止された駅も収録されており、ある意味で泥臭く、濃厚な旅の匂いを放つ一冊です。2019/11/13
ごへいもち
45
駅以外何もない、駅に続く道もない、ホームもない、降りる人もいない、人家もない、電車もめったに止まらないw。そんな駅ばかりを信じられない熱意で訪問し続けた。秘境として最高の条件wとか、「ここには人間の居場所がない」と興奮したり。存在意義が感じられない駅ばかり。そして後書きにもあるようにぜひ存続させてほしいと思ってしまったw。駅毎の初心者のための行き方ガイドは全てスルーw。とても野犬や得体の知れない動物だけがいるようなところに行く勇気がない。(コメントに続く2012/09/16
へくとぱすかる
44
新宿や大阪が駅だと思っている人間には信じられないような、過疎化した駅「秘境駅」が日本にはある。中でも函館線の張碓駅は最大の難所だろう。特急で通った時に見たことがあるが、冬にアプローチするのが、そんなに危険とは思わなかった。−15度での駅寝!など、まさに冒険そのもの。読んでいて、その臨場感に思わず寒気が襲ってくるような気がした。2014/02/01
ヴェネツィア
43
飛行機あるいは特急列車で目的地に直行し、そこでパッケージ化された観光をする―この本の著者は、少なくてもそういうのは自分の旅のスタイルではないという。私も、可能な限りはローカルな鈍行列車での旅の方が好きだ。ただし、私の場合には、やはり一応はそれ相応の観光地なり何なりの目的地はある。ところが、著者のそれは秘境駅なのだ。もちろん、そのほとんどは無人駅であるばかりか、そこには何にもない。民家の1軒さえもないのだ。北海道から九州まで、著者が巡った選りすぐりの秘境駅の旅。酔狂といえば酔狂な旅だ。2012/09/20




