内容説明
天界から地上に降り、長安の都に巣くう悪霊を退治する顕聖二郎真君。彼の前に、一人の妖艶なる美女が五弦の琵琶と常ならぬ妖気を携えて現れた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chisarunn
8
半神半人のヒーロー顕聖二郎真君が活躍する中華ファンタジー、今回もそれなりのバイオレンスを期待していたらなんとロマンスに満ちた一冊でした。でも二郎真君が龍の一族の長と戦うシーンは美しい。アニメで見たい。ひょっとして龍の長といえば竜堂始氏では…としばし世界が混乱する。で、いい気分に浸っていたのに裏表紙のあらすじ(中公文庫)に校正ミスを見つけてしまった。あーあ、そこだけは書き間違っちゃいかんでしょ、担当さん。2022/07/11
ねこけし
4
『長安異神伝』の様な大きな事件は無く、二郎の過去と心の闇を掘り下げた内容。神でありながら人でもある強さと弱さを持つ二郎にさらに好感が持てる。二郎が人を惹きつけるのはよくわかる。韋護も琵琶の精も自分を持て余して二郎にぶつけてしまっただけなんだろう。自分は平凡な人間だと思っている翠心がそんな二郎に想いを寄せられて戸惑うのは無理もない。なんだかんだあったけれど、結局すべてお互いを想い合ってのことなのだから、通じ合えて良かった。最後、内気な翠心が以前より少し強くなっていて、その変化が嬉しく感じた。2015/03/20
YH
3
朔が段々好きになる。最初は道化だし、心の底が見えにくかったけど、二郎との関係が良い。翠心との恋模様はちょっと焦ったい。2020/03/01
黒蜜
1
まーまーですな。シリーズ2巻目ですが、前巻のような派手な事件はなく、登場人物たちの恋愛模様というか。やっぱ、二郎ってキライ。2015/07/30
まろん
0
翠心と心が通った。次はどうなるかなー。2015/03/01