創元推理文庫<br> 夜のフロスト

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創元推理文庫
夜のフロスト

  • ISBN:9784488291037

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内容説明

【第1位『週刊文春』2001年傑作ミステリーベスト10/海外部門】新任部長刑事ギルモアが配属されたのは、しけた町だった。まあ、ここは眼も眩む高みに昇りつめるための梯子の一段目にすぎない。こき使われる心配がなさそうなのも幸いだった。だが、いざ出勤してみれば、猛威を振るう流感に、署は壊滅状態。折悪しく、町には中傷の手紙がばらまかれ、老女ばかりを狙う切り裂き犯が暗躍を開始する。なんたる不運。そのうえ、だらしない風体に、悪夢のような下ねたジョークを連発する男、フロスト警部と組む羽目になろうとは……。さすがの名物警部も、今回ばかりは青息吐息。爆走する英国警察小説、大好評第3弾!/解説=霞流一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

416
相方役の部長刑事は今までで一番好きなキャラかもしれない。忙しさの合間に婦警といちゃつこうとしてフロストに邪魔される前二作とちょっとパターンを変えてきた感じ。最後までフロストに呑まれないで終わるというのもいいのではないか。フロストのフロストらしさも堂に入ってきた感があり、ドジやマヌケにも貫禄が出てきてしまっているので、次作からはさらに予想の斜め上をいくドジを踏んで欲しいと思う。事件のひとつひとつには各作品とも質のバラツキはないので、本当に安心して読める。いよいよここからは未読の作品になるので楽しみ。2017/07/22

Kircheis

364
★★★☆☆ フロスト警部シリーズ第3作目。 今回のフロストの相棒は部長刑事のギルモア。これまでのパートナーの中では唯一の既婚者で、1番存在感がなかった。フロストらは相変わらずの長時間勤務で読んでるこっちも眠くなる笑 複数の事件を抱えつつ、直感とセンスでその全てを解決していくフロスト。しかし、唯一スッキリ解決したコンプトン夫妻の事件は見え見えの真相だし、本筋であるポーラ殺しと老女連続殺人はほぼ直感と違法捜査のみで解決しており、あまりすっきりはできなかった。 それと歴代パートナーのその後が気になる!2023/06/15

セウテス

96
【フロスト警部シリーズ】第3弾。〔再読〕784ページ、2冊に分けるべきだと主張したい。今回も様々な事件が平行して起こる中、たちの悪い風邪が流行りアレン警部以下署内の大多数が病欠状態。新たにフロストの相棒として、ギルモア部長刑事が赴任してくるが愛妻家のギルモア、フロストに巻き込まれ昼も夜も勤務状態で家庭内は大荒れとなる。今回も驚異的な忙しさで、労基法など関係なしのカオス状態が、何故面白いのか本当は理解出来てない。フロスト警部にしても、実はいい人と思ってしまう自分がいて、巧く煙に巻かれているだけかも知れない。2020/10/22

GAKU

91
フロスト警部シリーズ三作目。文庫本1冊で700頁を超えるボリューム。けれど長さを感じさせない面白さ。一作目ではそれ程でもなかったのだけれど、回を追うごとにフロスト警部の下品なジョークと、自分勝手な捜査に嵌ってしまいます。今回も次から次へと事件が発生。マレット署長の指示などクソくらえ、自分の直感のみで不眠不休で突き進むフロスト。いつも引っ張り回される、赴任したばかりの相棒刑事と署の刑事達。惜しむらくはこの作者すでに亡くなっており、このシリーズも残すところ後三作。残りも大事に読んで行きたいと思います。⇒2017/10/16

at-sushi@ナートゥをご存知か?

74
流感による深刻な署員不足の中、高齢者ばかりを狙った連続殺人、新聞配達少女の死体遺棄、資産家夫婦への脅迫等々、怒涛のような難事件と、山のようなブルシットジョブがフロストを襲うシリーズ第3弾。例によってお下劣なジョークを燃料に、呆れんばかりのワーカホリックぶりと、直感を頼りに違法捜査も厭わず危地に飛び込むアンチヒーローぶりがたまらん。マレット署長との掛け合い?もお約束。終盤のクレーン上での捕り物シーンは読んでるだけで股の下のポニョがシュッとなった。あら、お下品がうつったようざます、御免あそばせ。   2021/08/10

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