内容説明
「わたし、中学生かな、高校生かな」と少女は年齢も曖昧に答えた。噂に聞いた少女売春だ。彼は金がないのに欲望が動く。行為のあと、少女の隙に二万円を掠め取った。その札番号が郵便局強盗の奪った数字に一致。厳しい嫌疑を解こうと彼は少女を探し出すが、その口からは意外にも!? 「少女」を含め、逆転の妙に充ちた、魅惑の5編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
76
官能小説家に渡された原稿が恋人とのベッド上の行為と一緒だった。結末だけが違う時、それを分かってるのに拒むことができないのは『熱い闇』の中にいたからだろうか?/売春『少女』から金を盗んだことがバレて別の容疑をかけられた。少女の言う復讐の意味が明らかになった時、なんだか虚しくなった。/記憶のない時期の『ひと夏の肌』だけは忘れてない。女と出会い躰に溺れる日々。過去ではなく未来だと知ったとしても受け入れたほど虜になったことが怖ろしい。/夫の代わりに妻を抱き『盗まれた情事』に巻き込まれた事件解決後も襲ってきたのは→2019/07/05
きっしぃ
43
官能的なミステリー、五編の短編集。不倫、援助交際、夫婦交換、男女の関係は色々あるね。いずれもどんでん返しな結末ありで面白かった。『熱い闇』『金色の髪』がよかったかな。30年以上前の作品なのに古さを感じさせない連城作品はすごい。2018/02/27
森オサム
41
官能サスペンス短編集。全てエロティックな描写が濃厚に含まれており、最後にするりと逆転するどんでん返しが有る、割とコンセプトが統一された作品集でした。それぞれそれなりに楽しめたが、やはり個人的には官能描写が含まれる物は好きでは無い、と再認識させられました。2022/02/08
90ac
39
84’の作品。情事を題材にした5つの短編。目隠しプレイあり、援交あり、夫婦交換ありと、趣向の違うどの作品も、ラスト近くで、「えっ、そうくるの!」と思わされること確実。裏表紙の文章のように「逆転の妙」をたっぷりと味わえます。さすが連城さんです。特にいいのは、第二話の表題作「少女」はそうやって驚かされるだけでなく、「刑事さん、ほんとにそれでいいの?」ってこちらも訊きたくなる結末。笑ってしまうけれど、ああ法的にはそういうことになるのか、と頷いてしまう。2015/08/10
藤月はな(灯れ松明の火)
31
伯母の家を伺った所、積読本コーナーにこの本があったので借りました。官能的シーンはいいが、男の独善的且つ偽善さが満載のロマンシズムに虫唾が走ってしまいます。そんな中、表題作の展開は親への復讐というテーマで個人的にもすっきりします。2014/02/24
-
- 電子書籍
- 《魔力無限》のマナポーター ~パーティ…
-
- 電子書籍
- 骨骸の剣聖が死を遂げる ~呪われ聖者の…
-
- 電子書籍
- 瑚々 ミスマガのアソビバ! ミスマガ2…
-
- 電子書籍
- 聖女は涙をふいて【分冊】 8巻 ハーレ…
-
- 電子書籍
- すすめロボケット(1) てんとう虫コミ…