講談社文芸文庫<br> 漱石人生論集

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講談社文芸文庫
漱石人生論集

  • 著者名:夏目漱石【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2014/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061982550

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内容説明

「小生は何をしても自分は自分流にするのが自分に対する義務であり且つ天と親とに対する義務だと思います。天と親がコンナ人間を生みつけた以上はコンナ人間で生きて居れと云う意味より外に解釈しようがない」(書簡より)屈指の漱石の読み手である出久根達郎が、厭世家ではあるが決して人生を悲観しない漱石の生き方の真髄を全集の中から選んで編集した、今に新しい人生論集。

目次

愚見数則
入社の辞
虚子著『鶏頭』序
太陽雑誌募集名家投票に就て
イズムの功過
私の個人主義
思い出す事など(抄)
ケーベル先生の告別
硝子戸の中(抄)
文学談
文士の生活
書簡(抄)
断片(三五C 三五D)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

105
漱石の考えていることが凝縮されていました。漱石の思考を知るにはうってつけだと思います。雑文も多々あるので、漱石像を見ることができました。面白い文献もありましたが、(抄)なのが物足りなかったです。漱石の生き方の真髄が編集されているのはいいですね。もっと詳しい本も読んでみたいです。2015/10/28

tom1969

10
変人 夏目金之助(漱石)ですね。今の時代なら炎上するタイプです。各々の書簡に関して最後は命令傾向の返事(例 勉強し玉え 以上)で、常に強気です。ま、それが漱石なのでしょうか。2016/04/09

katsu

2
夏目漱石の著作や書簡などから、人生について語られていると思われるものを寄せ集めたオムニバス形式。幾つかはすでに読んだことがあるものだったが、「愚見数則」や「イズムの功過」などは初見だった。このあたりは、漱石の頑固さが出ていながらも現代社会にも通じる鋭い指摘が的確。とくに「愚見数則」は、ゆとり世代の学生に読ませたい。「断片」は、芥川の朱儒の言葉を彷彿とさせる。というより芥川は漱石の弟子だから、芥川の方が影響を受けているのだろう。2010/04/10

あなた

2
ともかくだいじなメールを書くときは俺は漱石が芥川に書いた手紙を読んでからメールを書くことにしている。恋文だってそうだ。水村美苗だってそうやって勇気づけられていたんだ。文士を押すんじゃない。にんげんを押すんだよ。これから湯に入ります。2009/07/09

ともち

0
TVで『漱石人生論集』の紹介を観て図書館に予約したが、これではなくて講談社学術文庫の方を紹介していたんだった。文体が難しく時間がかかったが、漱石を少し知ることができた。声に出して読んだほうが理解できたものもある。現在の日本の学校教育を見たら、どう思うのだろうか。やはり「勉強し玉え」だろうか。2016/06/22

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