内容説明
■この世にたったひとりの運命の相手の顔。それはどんな女性の胸にも刻まれている。■いつもと変わらない穏やかな朝を迎えたモリーのもとに、思いもかけない運命が、文字どおり落ちてきた。家のそばの崖で、気を失っている男性を見つけたのだ。彼は隣の農場で働いていたメキシコ人で、不法就労者の摘発の際、脚を撃たれて転落したらしい。モリーはその男性の顔になぜか強く心引かれ、保安官代理である弟にも連絡せず、連れ帰って手当てをした。その男性、アレハンドロ・ソーサは、きれぎれの意識のなかで、姪のホセフィーナを捜してほしいとモリーに頼んだ。農場から逃げる際に、はぐれてしまったのだという。彫りの深い顔に漆黒の髪がつややかにかかる彼を見つめながら、モリーはホセフィーナを捜す決心をする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
好みのストーリーで良かったが、幼い子供を数日行方不明のまま放っておいたのが、仕方がないとは言え胸が苦しくなった。ヒロイン弟は根はいい人だとは読んでてわかるけど、姉の幸せそうな顔をほんのちょっと見ただけで真実が分かるなら、ヒーローとの結婚を話した時点で気付いても良かった気もする…ヒーローは素朴な設定で、私的には好みでは歩かれど、素朴というより時代が違う人かと思うほどの感覚のズレが描かれていて、姪がいなければタイムスリップしてきたのかと思うほどです。人種差別が前面に出ている珍しい作品でした。2016/10/21
ちはや
0
2001.3.18 ★★★