今はもうない SWITCH BACK

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今はもうない SWITCH BACK

  • 著者名:森博嗣【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062730976

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内容説明

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

330
土屋賢二さんが本書の解説を務めるとのことで否が応でも何かよからぬ不安が過り(笑)、案の定想像の斜め上の展開と結末で想像の斜め上を大いに堪能しました。途中かなり中弛みはしますが、最後まで根気よく読めば、結末でご褒美を貰えた気分になるかもしれません。2018/01/13

勇波

312
犀川「二人でシネマ・ショー…、なんてね」⇨萌絵「その最後のシネマ・ショー説を採用しましょう。そう、それが一番綺麗だわ」⇨犀川「物理学者と同じ判断だ」この会話がS&Mシリーズの醍醐味ではないでしょうか。。今作自体は“シリーズナンバーワンに挙げる声も多い”なんてありますが、笹木氏の中二病みたいな文章に馴染めず、意外にも苦戦しました。S&Mシリーズも残すとこあと二冊。なんとか年内に読破するぞぉ★2015/08/15

マーム

213
S&Mシリーズ第8弾。今回はほぼ全体を通して「私」=笹木氏が一人称で語るというこのシリーズとしては変化球のスタイルとなっていました。嵐の夜、屋敷内の隣り合う二つの密室でそれぞれ発見された姉妹の死体。自殺?それとも殺人?最大の謎はこの密室をどうやって作ったのかということ。この謎に挑むのは笹木氏と西之園嬢のぎくしゃくコンビ。事件自体の解決とは関係ありませんが、今回は見事に著者の術中に嵌まってしまったという感想を抱きました。大きな読み違いをしていることに全く気づきませんでした。それが私にとっての一番の驚き(笑)2012/12/07

胆石の騒めき

178
(★★★★☆)目次を開けると、サティの音楽のような標題が並んでいる。著者らしいと思いつつ視線を下げると、解説者に自然と眉がひそまる。誤植か、目の錯覚か、同名異人に違いないと思い、本編に。ミステリ以外でもミスリーディングを誘い、最後にそういうことかと納得させる内容。最後の文章の余韻を感じつつ解説へ。悪い予感があたれば、妻や助手の悪口とか自虐的な文章が並んでいるはず。予感は的中し、余韻もどこかへ。しかし、著者と土屋賢二の接点は?という疑問がふつふつと。なんと対談集も出ている模様。怖いもの見たさに読んでみよう。2018/11/04

KAZOO

169
この作品は過去のシリーズを読んでいないと楽しめないものだと思われます。密室殺人事件なのですが、トリック自体はさほどでもないという気がします。それよりも叙述トリックという感じでそこを楽しむのでしょうね。まあでも、折原一さんの叙述トリックほど手が込んでいないので、この登場人物たちの人間関係を楽しむのでしょうね。2016/03/24

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