内容説明
一緒に暮らして十年、小綺麗なマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も完全に別々、という夫と妻。傍目には羨ましがられるような二人の関係は、夫の何気ない一言で裂けた。一緒にいるのに満たされない、変化のない日常になってしまった結婚のやるせなさ、微かな絆に求めてしまう、そら恐ろしさ。表題作「紙婚式」ほか、結婚のなかで手さぐりあう男女の繊細な心の彩を描いた、直木賞作家の珠玉の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
272
トリに表題作を据える8話短編集。山本文緒さんの著作だから当然そうなるのか。男女の関係式。ちょっと歪んでいて、最後はちょっと背筋に悪寒が走る感じ。人それぞれに背景があって、考え方も十人十色。それはそうでしょうよ。でもね、みんな大体なんでそうなるのよって方々でね。空恐ろしい。いっその事一気に片を付けてくれた方がスッキリとするのかも知れないけれども、態とですよね。確信。特に気持ち悪くて印象的なのは『秋茄子』ですかね。トラウマみたいなものなのかな。最後は免疫出来た言うてはったので、変わると良いけど。2026/04/04
mariya926
150
結婚についての8つの短編集です。もう少しラブラブをイメージして読みましたが、結婚生活が破綻しているのも多かった気が…。子どもがいらないと言われるのもキツいですね。それでも色々な家庭を覗いて見たくて読みました。最近は自分と同年代の主人公の内容が興味深いので、山本文緒さんの本を一気に何冊か読みましたけど、短編よりも長編でじっくり読みたいです。2022/01/01
aoringo
101
結婚した男女八組のストーリー。夫婦の数だけ結婚生活はある。どれとして同じものはないのだなとしみじみ思った。後味はほろ苦くビター。だけど自分に似ているかもと思う一瞬があって読む手が止まらなかった。2023/01/16
アッシュ姉
94
さまざまな夫婦を描いた短編集。不穏な空気からハッとする展開やホッとする結末など、さすが山本文緒さん一筋縄ではいかない面白さ。中でもお気に入りは「ますお」と「貞淑」。自分たちはごく平凡な普通の夫婦だと思っていても、実は相手はそう感じていないかもしれない。同じはずの夫婦の日常が、夫と妻ではまったく違う色に見えているとしたら恐怖だ。相手の本音や裏の顔を知ったとき、平穏な結婚生活が崩れていく。実は仮面夫婦だったなんて怖すぎる。結婚ってなんだろう。やっぱり忍耐力か。2021/09/02
mariya926
82
最後の2作品で読んだことある!!と気がつきました。そこまでは結婚についてを色々考えさせられながら読んでいました。2024/09/07
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