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内容説明
ビジネスであれ映画や音楽であれインターネットであれ、我々の周囲に充ち溢れる英語のほとんどはアメリカ英語である。今では、英語は元来イギリスの言葉である、などと言えばかえって奇異に思われるほどに、イギリス英語は実用の舞台から消え去ってしまった。とはいえ、いくたの歳月をへて他のヨーロッパ諸国のみならず世界のあらゆる言語と接触するなかで、イギリス英語は諸言語の語彙を貪欲に取りこみつつ実りゆたかな発展をとげてきた。独得の風土と歴史を通して育まれたイギリス英語の面白さを軽妙な筆致で描く快著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごー
2
イギリスで使われている英語にまつわるあれこれ。シェイクスピアの作品の一節を、ポール・ジェニングズがアングロサクソン系の言葉で書き換えたものが面白かった。ロシア語やポルトガル語を読んでいて、なんだこれ、英語と同じだ、と思うことがよくあるが、実は英語というより、フランス語、ラテン語の言葉なのだとあらためて思う。そして、英語における「フランスなんとか」の言葉の多さに驚く。そんなにフランスが嫌いなのか! スウィフトの『アイルランドの貧民救済に関するささやかな提案』が、怖い。風刺文であることは百も承知で、でも怖い。2018/09/19
おはぎ
1
英語に関するいろいろな情報は得られるがやや散文的でまとまりはあまりない。2022/11/06
じゅりあ。
0
図書館本。2015/11/24
sakase
0
カズオイシグロの「日の残り」をよんで イギリスの伝統文化と英語に興味を深めています。 Dawnton Abbey も 合わせてみています。☆42015/03/20
遊雁
0
色々な影響を受けながら発展してきたイギリス英語の歴史を、(軽くではありますが)知ることができました。今でも言い回し等に影響を与えているシェイクスピアや聖書、また、階級により違う表現や方言等についても書かれていて面白かったです。文章も、ユーモアを交えながら書かれていて楽しみながら読めました。2013/08/05