内容説明
刑期満了で27年ぶりに出獄した連合赤軍事件の渦中にいた当事者が獄中で綴った壮絶な青春の記録の新装版!「50年後、この本は教科書に載るだろう。忘れてならない日本の歴史的大事件として。又、若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解きあかしてくれる本として。それにしても不思議な本だ。年を経るごとにこの本は輝きを増し、説得力を増してくる。僕はこの本を三度読んだが、読むたびに新たな感動がある。新たに教えられることがある。初めは、陰惨な「仲間殺し」の事件としか思えなかったものが、もっと別の角度から見られるようになった。「仲間殺し」から目を逸らす訳ではないが、そこに至るまでの革命党派や日本の情況、その中で普通の若者たちが全共闘に入り、革命家になってゆく。そういう「時代」の突出した物語として読んでいた。」(鈴木邦男)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫草
1
連合赤軍での自分を素直にありのままに書かれているように感じた。他のメンバーに対する気持ちも赤裸々であった。2010/10/05
fest@蔵書整理中
0
20160106記:山本直樹『レッド』の岩城本。良くも悪くも著者の人となりが出ていると思います。2016/01/03
りゅっく
0
赤軍関係に興味ありながら、当事者の本は避けてきました。生まれた時代が違うだけにもっと大系的に描かれた作品を探していたのですが、二段組みの活字の海に飽きることなく没頭して読めました。同志のみならず恋心を抱いた相手すら総括しなければいけなくなった状況に追い込まれた作者の立場、おそらく同じ立場に置かれたら、自分も同じことをしたかもしれない。次は森氏の作品を読んでさらに踏み込みたいです2015/03/18
りゅっく
0
赤軍関係に興味ありながら、当事者の本は避けてきました。生まれた時代が違うだけにもっと大系的に描かれた作品を探していたのですが、二段組みの活字の海に飽きることなく没頭して読めました。同志のみならず恋心を抱いた相手すら総括しなければいけなくなった状況に追い込まれた作者の立場、おそらく同じ立場に置かれたら、自分も同じことをしたかもしれない。次は森氏の作品を読んでさらに踏み込みたいです2015/03/18
Gen Kato
0
リーダー側(永田・坂口氏ら)の著作とは違う立場で書かれているので、いろいろ興味深かった。自立した人間でいるためには、責任は必ず負うべきもの。集団の中の一「細胞」でいる以上、自立もないし責任もない。そのくせ何かに失敗したら、陰惨極まりない責任者探しがはじまる。内側へ向かう粛清という名の狂気を止めるのはほぼ不可能で、そこに違和感を感じたら逃げるしかないのだろう。作者のように。2014/05/01
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