内容説明
どうしても別れた恋人が忘れられない千世子のもとに、その彼からエアメールが届いた。「僕はネパールにいます」。千世子は彼にもう一度会うために、彼女に一方的な好意を寄せる大学生ヤスと一緒にネパールへ。手がかりは彼のアパートに残された一冊のノートだけ……。雄大な自然と異文化の中で千世子が見つける本当の愛とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遙
14
少々拗らせてる主人公の千世子。依存気味に好きだった彼と自分から別れたもののやはり忘れられず、彼から届いたエアメールを元に、旅にでる。行動を共にするヤスは、千世子に片想いしている。 旅の最中に振り返られる元彼との時間は、千世子の盲目さが目立ち、大人になりきれてない部分が多々あったので、上手くいかないのも頷けてしまった。 最後の千世子のセリフを聞いて、なーんかまた同じ事繰り返しそう笑 それを置いても、ネパールの旅の模様は読んでて面白かった。カースト制度が根付いているなんてとても複雑でした。2023/08/28
あい
5
「どうして楽しいことは終わっちゃうんだろう」「決まってる。次の楽しいことをはじめるためだよ」…冒頭で感じた、文体や主人公への嫌悪感がゆっくりと解毒されていくような読書でした。二十歳くらいで読んでいたら、もっとすんなり入っていけたかなと思います。自分を愛せないと人も愛せません。ヤスくんのような人は、いてほしいけれど、いないだろうなぁ。2020/03/31
最後の羅針盤
3
自分を救えていないのに、誰かのために生きられるワケがない。 一途な想いを描いているようで、実はとても厳しいメッセージを投げかけられた。2013/09/02
のあ
2
物語の主人公、千世子ちゃん(頭の中では勝手にちよちゃんと読んでる)はこれほどにもヤスくんから愛されていて、幸せ者だと思った。ちよちゃんには、もっと自分の気持ちをちゃんと考えて自分の行動や言葉に気をつけて欲しかった。あと、ヤスくんはもっと行動でかっこよさや頼れるところを見せて欲しかった笑。物語的にはとても面白かったと思う。 感想を書いてゲットした300コインで、たまたまこの本を買ったが、買って正解だったと思う。 この本の続き出てほしい!2025/09/17
かぴー
2
断捨離。としての再読。 読み終わったら捨てようと思ってたけど、また本棚に戻そう。 愛すること、愛されること、神様のこと、ネパールのこと、世界は広いんだってこと、狗飼恭子ワールドの中にいつもとは少し違う要素があった。 2021/12/16
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