将監さまの橋

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将監さまの橋

  • 著者名:澤田ふじ子【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 徳間書店(2016/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198914363

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内容説明

美濃大垣藩の御用所祐筆番頭を務める桃田彦十郎は、友人八坂雅右衛門から隣家に住む同心大隈高蔵の難儀を耳にした。京で質の悪い女に引っかかり、兄と称する男に脅されているという。相手の寺侍は相当な手練。互角に剣を交えられるのは彦十郎しかいない。隣人の難儀を見過ごすか、それとも――。考えた末に彦十郎がとった行動は……。表題作をはじめ、武士の義と情を描く傑作時代小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

4
お父はん詠まはった俳句三百はおまっしゃろと前掛け掛けたままで言っていた弥一郎が死んだ お桂を貰いたいと言った息子に 反対した 許して貰えしませんかと頭を下げた 弥一郎は吉兵衛の縁談に折れ親戚筋のお加世を嫁に 店を手伝いたいとお加世がやり始め 店の評判が良くなり 弥一郎死ぬなしっかりせなあかん きっと治る手を握り吉兵衛が わしあの時どんな気持ちで諦めたか 死にきれませんのや父はん お客様何させて頂きまひょ この人が息子の惚れた女だと直ぐに 判った 六つの子がいますのやあの人 誰の子やか言わんのです 2021/09/25

山内正

2
店の部屋に花を活けて行く八重 郡上から京に移り寺子屋をし五年 妻が亡くなり 市郎右衛門も寝込み勝ちに 八重十八は着物の繕いを 信吉の伝手花を活ける事に 思案顔の八重が縁談がと父に話す 桝元の若旦那がその人と 玄関の生花に客は褒めそやす 父を世話する八重に意地らしいと 杢之介の遊びは止まない 店の差配も出来る八重に父親も喜ぶ 料理頭三人は店を辞めた 次のなり手が来ない 信吉が料理頭で来た 昔からの知合いと杢之介は焚く 小さな店で花を活けてと八重は 思うようになった2020/08/25

山内正

1
藩の屋敷赤坂口に老武士が住む様に 奥の母にお妙が話す 名倉甚九郎仇討ちに出て四十年 五十路に果たせば帰る約束も途絶え 探り当てた相手は既に十五年前死に 余生を暮せと屋敷も扶持を赤坂口に 畑で茄子胡瓜を持ち帰って下されと 看板に妙が貰い話をする 兄に野菜の話をする横で 臥せてた母が急に涙を浮かべ古い歌集を詠う 家族は驚いて顔を見る 甚九郎様がお戻りになられたと お妙殿お袋様が昨夜亡くなられた? お袋様の若い頃に似ておられると や、やはりお妙の胸にあの一首が2020/08/21

山内正

1
強い風で庭の椎の木の実が落ちて 音を立てる 自分より長く生きてる 椎の木 朝は多く落ちてると妻が 雅右衛門へ椎餅を届け話始めた 娘様の祝言が決まりおめでとう御座いますと妻に言われた後に 隣の椎の実を届ける大隅妻女の事だがと 見てしまったのでな 花菱の厠から土橋の上で 将監の橋と名で片方の男が脅してた 京の寺侍らしいと聞こえた 大隅家は大垣に知合いも無く不敏な 彦十郎は五日の休みをとり家に帰る 京で知合った女の話に脅す事にし 橋で待つ 一人早足で侍が近づく 急ぎ鞘を払うか下から上に斬り上げられた 2020/08/17

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