内容説明
尾崎豊は26歳で世を去った。1992年4月25日未明に、民家の軒先で瀕死の姿で発見されたとき、彼は全裸で、全身に傷を負っていた。全力で走りつづけ、自ら傷つき、周囲を傷つけつづけたその軌跡。少年少女の代弁者にまつり上げられ、プロダクションやレコード会社に裏切られ、覚醒剤に救いを求めて破滅していった“カリスマ”の孤独な肖像を、彼自身の言葉、スタッフ達の証言、ファンの声によって浮き彫りにする。NYでの生活、死後の署名運動の経過についても補筆。
目次
第1章 期待は裏切られやすい
第2章 早すぎる伝説
第3章 危険な風景との出会い
第4章 白い運命
第5章 いくつ目かの神話
第6章 最後方からの風景
第7章 予言された死
第8章 彼が彼であるために
第9章 原子の輝き
第10章 永遠の1/2