ハーレクイン ひそやかな誓い

著者名：ゲイル・ウィルソン【著者名】/上木さよ子【翻訳者名】

ハーレクイン（2011/10発売）

• ISBN：9784596005434

内容説明

★朽ちかけた礼拝堂の中、メアリーはニックの指から滴る血で署名した。★「わが魂より大事な人」そう言い残して彼は戦場へと発った。メアリーは牧師の娘、ニックはかのヴェイル公爵の息子。ほんの一瞬でも彼が結婚を望み、たとえ正式でなくとも書類に署名してくれただけでメアリーは幸せだった―――その一度だけの逢瀬で新たな生命が宿るまでは。いや、その子のおかげで、この七年を生きてきたのだと言える。あのあと無事帰還したニックからは、なんの連絡もない。家庭教師として付き添うことを条件に息子リチャードをトレーウィック家に養子に出したのも、選択の余地がなかったからだ。しかしトレーウィックの妻の死後、平穏な日々は一変した。メアリーは結婚を迫られたばかりか、彼に寝込みを襲われた。そして捨て身の反撃に出た結果、裁判沙汰になったのだ。法廷に立つ彼女を救ったのは、公爵の称号を継いだニックだった。彼は古い書類を手にメアリーを指してこう呼んだ―――“公爵夫人”と。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[romance_holic]

再販を契機に再読。ヒーローはワーテルローの英雄で、公爵ですが、傷ついた自尊心がさせた行動が恋人と生まれてくる赤ちゃんの運命を捻じ曲げてしまいます。人間辛いことが重なると判断力が鈍ったり、心が弱くなって魔が差す時はあると思います。でも取り返しのつかないことってある。牧師の娘のヒロインは、未婚の母となり辛酸をなめます。子供への揺るがぬ愛情と、不遇の時期も生き抜く逞しさと。こういうヒロインでないと子供はいなかったろうし、再びの幸せはなかっただろうな。全体的にドラマチックで読み応えあり♪　この作家さん大好き。

2017/06/18

[ちはや]

2001.12.3　★★★

[キッチンタイマー]

文章が堅く感じられるのはこの作者の硬派な作風かもしれないなとおもった。背景が回りくどかったりするのもそういう文章を意識したのかなと。とはいえ、丁寧な人の描写はよかった。端役のスミザースに至るまでわかりやすい。一番わかりにくいのがヒロインのメアリーで作者、男成分が強いかもしれない。。

2012/11/23

[葉月]

Cの上

2011/01/30

[kyara]

面白かった。しかしヒーローワーテルローで負ったけがの場所に驚いた…治ってよかったね！ほんとに！

2010/05/05