内容説明
著者が愛娘に「お父さんは言語学者なのに、こんなことも知らないの!」と言われたことがきっかけだった。父は娘の教科書や参考書をむさぼり読み、その文法解説のひどさに愕然とする。教科書やベストセラー『日本語練習帳』などにおける日本語文法のあり方を様々な角度から検証し、問題点やわかりにくい部分を次々と明らかにしていく。その上で、著者独自の文法理論を展開。日本語文法のあり方に新たな可能性を提示する好著。
目次
第1章 日本語の文法についてこれまでどんなことを教わってきたか(中学の「文法」;文法がよくわからない原因;「文節」はね、最初にさ、つまずくところなんだよ ほか)
第2章 国文法はどのように考えられてきたか(「文節」の橋本進吉;文節はいつも続けて発音されるんです;文節は天から与えられたものです ほか)
第3章 日本語文法の基礎(文をまず単語に分けます;単語より大きい単位を決めます;「文節」の代わりが「群」です ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kasagumo
2
言語の文法についての文章となるとどうしても固そうなイメージが付きまとうが、この本は大分フランクなノリで書かれていて、脚注もはっちゃけていて、全く堅苦しさを感じなかった。恐らく日本語についての説明を読むなんて中学以来のこと。外国語を学ぶようなつもりで改めて日本語に接するための良いきっかけになった。2018/03/07
ヨーイチ
2
教科書
てながあしなが
1
基本的には既習の内容。時枝誠記の言語過程論についてよくわかった。2016/02/06
sumoto
0
国文法(学校文法)についての疑問の痒いところに手が届く良書。参考文献の少なさとやや冗長な語り口が玉に瑕。 ちなみに本書で紹介されている『国文法講座 1文法の体系』は国立国会図書館デジタルコレクションで読めます。 https://dl.ndl.go.jp/pid/12448448 2024/08/22
明るいくよくよ人
0
国文法に関しては、中学・高校と相当勉強してきたけど、なんか良く分からなかったが、その分からない理由の背景がよく分かった。日本語の言語処理を初めていますが、その土台になるような本でした。2018/09/15
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