内容説明
『古事記』の描く、日本誕生の神々の物語や、恋と冒険、陰謀と策略、美女と英雄がおりなす神話の世界は、限りない夢とロマンを与えてくれる。高天原、天の岩戸、天孫降臨の地、出雲建国と伊勢神宮、熊曾討伐の道、歴代天皇の陵墓……。日本全国に存在する『古事記』にまつわる史跡や地名、神々を祀る神社を歩く、画期的なガイドブック。
目次
第1章 天地創造
第2章 いざなぎといざなみ
第3章 高天原
第4章 八俣大蛇退治
第5章 出雲神話の世界
第6章 天孫・ににぎのみこと天降る
第7章 海幸彦と山幸彦
第8章 神武天皇の東征
第9章 大和朝廷の成立
第10章 悲劇の皇子・ヤマトタケル
第11章 神功皇后
第12章 すめらみことの御世
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんぽこ
1
以前古事記を読んだときに挫折してしまってので、ダイジェスト版+紀行文として手に取りました。中身は紀行文薄めダイジェスト版濃いめといったところ。ヤマトタケルの話はいつ読んでも面白いですね。妻を人柱にして荒波を乗り切り、助かったあと遺品の櫛を拾うところはいつ見てもドラマティックです。焼津や三重の地名がヤマトタケル由来であることは意外でした。小ネタ満載で読みやすく、古事記関連の本の中でもかなりとっつきやすい方かと思います。2021/12/23
秋津丸
0
周期的に古事記を読んでみたくなるのだが、毎回、神々の名前に惑乱されてしまい最期まで読むことができなかった。そこで、周辺から攻めてみようかと思って読んでみた。 内容は「あらすじ」+「史跡探訪」となっていて、古事記という世界の本当か嘘かもよくわからない話が、日本各地に残っている現実の史跡に繋がると、不思議な感動があっておもしろい。また、課題であった神々の名前も、何故か読みやすかった。古事記の入門としては、非常に役に立った2014/04/25
MkS
0
古事記の各エピソードの概略のあとに関連した神社・史跡を紹介する形のガイドブック。タイトルからもう少し紀行文的な本を期待してたのでちょっと拍子抜けしたのだけれど、古事記の内容をさっくり知るには丁度良かった。天之御中主みたいないかにも実態のなさそうな神様を祭る神社がそれなりにあるのに対し、八意思兼命を主祭神とする神社は全国的にも極めて少ないという記述があって意外だった。なんでだろう?2018/08/11