内容説明
御厨太郎は紀元前218年にタイムスリップし、北アフリカ・カルタゴの将軍ハンニバルとなる。この戦略の天才は、パットン将軍の前世である大スキピオを破り、ローマを打倒できるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
future4227
40
佐藤賢一氏の『ハンニバル戦争』が面白かったので、こちらの本にも手を伸ばしてみた。タイムスリップ物なのでアレンジが激しいと嫌だなぁと思っていたけど、ほぼ史実に通りに話は進んでいく。所々で史実の真面目な解説が挿入されるので、フィクション部分との比較ができてとても親切な構成。ハンニバル側とローマ側の視点が交互に入れ替わるので、双方の思惑がよくわかって面白い。これって別にタイムスリップを絡めなくても、充分歴史小説として面白いと思うんだけどなぁ。しかも、アレの最中にタイムスリップって…。2019/04/21
千夢一夜
0
元軍人の柘植さんなだけに戦場や戦略的な思考がとてもリアルです。小説部分9以上に対して地図と人物・戦役の要約が1未満くらいで挿入されているため、面白いだけでなく理解もしやすかったです。2012/02/19