女装の聖職者ショワジー

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女装の聖職者ショワジー

  • 著者名:立木鷹志
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787220127

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内容説明

神に仕える聖職者にして女装者、全財産を失うほどの賭博狂にしてフランス文学史に名を残すアカデミー・フランセーズの会員だったショワジーとは何者か? サド侯爵の先駆者ともいわれる謎と魅力に満ちた数奇な人生をたどる。
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目次

まえがき第1部 アベ・ド・ショワジーの生涯 第1章 ショワジー家の由来  新時代の幕開け/特別徴税人の末裔/宮廷の「女丈夫」、ショワジー夫人 第2章 母と息子  母親の分身/異性装の現象学/異性装者群像 第3章 女優体験  ソルボンヌでの修業時代/ボルドーへの逃避行/ショワジー夫人の死 第4章 デ・バール伯爵夫人の物語  『女装冒険譚』の並べ替え/デ・バール伯爵夫人の時代/ド・ラ・グリーズ嬢との日々/消えゆく愛/ジェンダー・ロールの交換/美しい瞳のボシュエ夫人 第5章 ド・サンシー夫人の愉楽  ド・サンシー夫人の戦略/サン・メダール教会の聖体拝領/夫婦遊び、シャルロットとの生活/『女装冒険譚』の結末 第6章 賭博と回心  “賭博の美学”/コンクラーベ(法王選挙会)/『四つの対話』──臨死体験/人生の総決算 第7章 シャム王国への旅  海外布教協会/シャムへの旅、喜望峰まで/喜望峰からシャムへ 第8章 シャム王国見聞記  仕組まれた改宗/シャム王国との謁見/果たされない任務/帰路の説教──荒野の誘惑 第9章 著作家ショワジー  ブイヨン枢機卿への贈り物/アカデミー・フランセーズ会員となる/古代人・近代人優劣論争/歴史家としての一歩/ティモレオンの最晩年第2部 アベ・ド・ショワジー『女装冒険譚』 第1章 ド・サンシー夫人を名乗っての情事 第2章 モールニー殿との別れ、ダニー嬢との出会い 第3章 女優モンフルーリとモンドリーとの情事 第4章 デ・バール伯爵夫人を名乗っての情事アベ・ド・ショワジー年譜あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hrn

1
ルイ14世時代の「男の娘」の話。貴族出身の聖職者が、女に完全に化けきり女優をやったり、少女に近づいて信頼させて孕ませたりと、事実は小説より奇なり。2010/12/24

韓信

0
17世紀フランスに生きた、女装と賭博が趣味の破滅型聖職者ショワジーの生涯と、彼(彼女?)の手記の翻訳を併録する評伝。幼少期に母親から仕込まれた女装が癖となり、長じてからも麗姿が評判になるほど完成度の高い女装をするが、性嗜好はヘテロなので少女たちを手懐け関係を持っていくという、そういうエロゲかエロ漫画がありそうなぶっとんだ内容。しかもパートナーには男装をさせたり、結婚した相手には興味をなくしたりと、あくまでも自分が女性として愛されることを望んでいそうな自己愛の強いパーソナリティはなんだか現代的ではある。2024/03/31

xxx

0
女装者かつ聖職者、著述家であるティモレオン・ド・ショワジーの伝記。シュヴァリエ・デオンほど日本での知名度は高くないが、キリスト教的視座からジェンダー撹乱が白い目で見られていた時代にあたって、異性装を続けた人物がいたのは大変な驚きである。彼の異性装がある程度容認されたのは性的に放埒だった時代、貴族という身分、「遊び」という文脈、そして見た目は完全に「女性」にトランスしていたがゆえだろうか。(性自認は男性かつ性指向は女性であったが) 宮廷文化におけるジェンダーについてもう少し勉強してみたいと思う。2019/04/23

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