内容説明
自分の容姿に悩みつつも、何不自由のない生活を送っていた中学生の佐姫。貧困のため売られて日本にきたタイの少女、ダーオとの出会いと死をきっかけに、タイへ旅立ち、その旅を通して大人へと近づいていく佐姫の愛を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牧神の午後
3
立原さんの本を以前読んだのは学生時代だから四半世紀前。優しい物語とその語り口はやはりそのままだったなぁと安心。話は癒しと赦しとでもいうべきものをテーマに、少女の成長が描かれる。自らの容姿にコンプレックスを持つ少女。物語中でも第三者から容姿を評されている通りで、美人ではないのでしょう。ただ、彼女の優しさ・純粋さは、最後に明かされる自らを不覚傷つけた事故の真相を知るに及んでも揺るぎなく、逆に周りを気づかうその様が非常に気高い。未来に幸多からんことを、と読後に深く沸き起こる感情は、そう、祈り。2014/10/28
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