内容説明
日清戦争後、下関条約により日本の台湾統治がはじまった。苛烈をきわめた台湾での抗日乙未戦争のなか、マラリアに倒れた近衛師団長北白川宮能久親王はそう言い残す。この言葉を胸に、台湾の発展に貢献し、親日の礎を築いた初代~7代総督と、それを取り巻く人々の絆の物語。
目次
序章 北白川宮近衛師団上陸
第1章 台湾平定(下関条約;閣議紛糾 ほか)
第2章 台湾民生(配属;間者の謀略 ほか)
第3章 心を攻める政治(綱紀粛正;高野孟矩高等法院院長非職事件 ほか)
第4章 情報と愛情(五代総督佐久間左馬太;大島久満次の苦悩 ほか)
終章 鳥居
著者等紹介
宇田川敬介[ウダガワケイスケ]
1969年、東京都生まれ。麻布高等学校を経て中央大学法学部を1994年に卒業。マイカルに入社し、法務部にて企業交渉を担当する。初の海外店舗「マイカル大連」出店やショッピングセンター小樽ベイシティ(現ウイングベイ小樽)の開発などに携わる。その後国会新聞社に入り編集次長を務めた。国会新聞社退社後、フリーで作家・ジャーナリストとして活躍。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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