内容説明
「大小二つの円が接する一辺の長さは…」江戸・本所で算学三昧の日々を送る吉井長七は、幾何の難題に没頭していた。これは盗まれた六百六十両の在処を示す地図だという。関孝和の流れを汲む和算を駆使し、長七の宝探しが始まった! 斯界の話題をさらった開高健賞受賞作、待望の電子化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azuno
2
手軽に読めおもしろいのだが、高名な関孝和の事(和算の内容含め)にもう少し触れてもよかったのでは?2018/10/14
ほにょこ
1
★★★☆☆ 読みやすくてまあまあ面白かったです。幾何学の問題は数学的に解いていたけど簡単すぎ。それ以外はあまり数学的ではなくて実験したりしらみつぶしにしたりと力技。数学的な内容を期待すると拍子抜けしそうです。2021/06/17
siopop
1
江戸時代に流行したと言う算学って何だかとっても素敵な響きがありますよね(僕だけ?)自分が学校の数学が苦手だったから余計にそう思うのかもしれないのですけど、数学じゃなくて算学なら僕にも出来るかも?なんて淡い期待を抱いてしまいそうなそんな雰囲気が好きです。 宝探しの地図が算学の問題になっていて、実際に測量をしながら宝探しをする件は読んでいて楽しかったです。 子供向けに図形の問題を使った地図とか作って宝探しのイベントなどをやって見たら大いに喜ばれそうです。2016/08/16
ちび独
0
確かにあまりないジャンルの本。江戸時代にはこんな人たちもいたのだろう。ただ、問題の解き方がもう少しすっきりしているかと思ったが・・。2014/03/13
GOKU
0
主人公吉井長七にリアリティがあり、実在の人物かと思った。題材が数学問題なので、それをストーリーにどう絡ませるかだが、もう少し話にふくらみと緊密性があれば良かったかも。2012/11/15