内容説明
本書の症例の多くはグループ療法のように見えますが、実際にはグループのなかで個人療法を行なったものです。したがって、この本で紹介した方法のほとんどは一対一の心理療法、あるいは治療者の自己分析の方法としても用いることができるものです。本書には実際に個人が行なったゲーム分析の記録も含めています。また、第一章ではTA・ゲシュタルト療法の基礎理論の概要と臨床における手順を、個人療法の症例を交えて紹介しました。巻末に本書に出てくる主要な用語を解説しておきましたので、参照していただければ幸いです。今日、心理療法は患者さん、治療者、治療法の三者がぴったりと組合わされ、アプローチする方向へ向かっていると思います。本書が、より有効な心理療法を求めておられる学徒のかたたちに、なんらかの刺激になれば幸いです。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
第1章 TA・ゲシュタルト療法
第2章 あなたの感じ方は適切か?
第3章 自分の姿のトータル・チェック
第4章 こじれる人間関係のからくり
第5章 人生脚本の分析
第6章 方法をより深く学びたい人のために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kooichi1971
2
キャリコン仲間に勧められて読んでみた。 交流分析とは「互いに反応し合っている人々の間で行われる交流の分析」のこと 人はPCAで表される「三人の私」を持っていてそれらは実際の体験を背景に持っているとのこと。 読み終えて、「なぜ人と組織は変われないのか」で紹介されていた「免疫マップ」を思い出した。 人は変われないのではなく変わらないことによって実現したい、間違った信念に基づく裏の目標がある。これを書いたのも心理学教育学の先生だったな。組織開発も結局は個々の行動変容が必要で、やはり対人支援て大事だな。2023/10/09
Seiko Yatabe
2
具体的な事例がたくさん載っていたので、だいぶ理解が深まってきた。2016/04/14
あべっち
2
対話形式中心。用語集もついてて読みやすい。エゴグラムって交流分析の手法だったんだね。/交流分析は精神分析の流れを汲むらしく認知行動療法を対症療法とするとこちらは原因療法に近い。でも「原因を探るだけで、自分を変えるためのリハーサルをなにもしないと、一種のゲームになりますね(p.77)」みたいな記述もあり、観測のしようがない「無意識」や「トラウマ」は出てこないしすんなり納得できる。それだけに「そりゃそうだろ。当たり前じゃん」みたいな感じもする。臨床的にどの程度の効果が出てるのか気になる。2013/06/13
ゆきち
2
二次構造分析やインパスなど、巻末に解説はあるが専門用語多めなので、入門書などでざっくりでも勉強してから読むのがお勧め。実際のワークの逐語記録が豊富で、交流分析を実際どのように活用しているかが分かりやすい。本文も、口語的に書かれているので、大学の講義を文書に起こした、というイメージ。内容はしっかりと難しいことも書かれてるが読みやすいので、理解しやすいと思う。2012/05/25
ある
1
カウンセラーから勧められて読んだ。エゴグラムやってみたんだけど見事にW型…家庭環境って厄介だなあと改めて感じた。でも本気で変わろうと思ってるから何年後かには改善されてるはず。夢分析もやってみたんだけど、批判的な親の声がデカくFCが抑圧されてるみたいな分析になって面白かった。認知行動療法や、『毒になる親』の対決のようなことも書かれていて、やっぱり繋がってるんだなと思った。自分の感情や人生に責任を持つ!2021/08/25
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