笠間叢書<br> 中近世声調史の研究

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笠間叢書
中近世声調史の研究

  • 著者名:坂本清恵【著】
  • 価格 ¥17,600(本体¥16,000)
  • 笠間書院(2014/11発売)
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  • ISBN:9784305103321

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内容説明

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歌書および仮名遣書に現れる声調の問題、能・謡曲に反映する声調の研究、浄瑠璃に反映する音声の研究、体系変化の前後におけるアクセント体系についてなど、中近世声調史に関する研究成果をまとめる。

目次

第1部 歌書および仮名遣書に現れる声調の問題(京大本『古今秘注抄』における定家仮名遣い
中院通茂の声点注記について
契沖の声点注記について ほか)
第2部 能・謡曲に反映する声調の研究(世阿弥自筆能本の声点について
世阿弥自筆能本からみたアクセント体系変化の時期について
謡曲における訛りとアクセント)
第3部 浄瑠璃に反映する音声についての研究(近松浄瑠璃譜本に反映した17世紀末大阪アクセント
初期義太夫節の節付けとアクセント
近松世話物譜本における掛詞とアクセント ほか)
第4部 体系変化の前後におけるアクセント体系について(調査対象と集計方法
体言のアクセント型
動詞のアクセント型)
序章 / p1
第一部 歌書および仮名遣い書にあらわれる声調の問題 / p5
第一章 京大本『古今秘注抄』における定家仮名遣い / p6
一 はじめに / p6
二 本文注記にうかがえるアクセント仮名遣 / p6
三 定家自筆本との用字法の違い / p7
四「お」「を」使い分けの全貌 / p8
五 考察 / p22
第二章 中院通茂の声点注記について 京都大学附属図書館蔵『古今和歌集聞書』を中心に / p25
一 はじめに / p25
二 低起式アクセントの注記[一拍名詞][二拍名詞][三拍名詞] / p26
三 高起式アクセントの注記 / p30
四 天和の伝授 / p35
三 平声点 / p41
四 上声点 / p45
五 去声点 / p46
六 おわりに / p47
第四章 契沖の四声観と定家仮名遣い批判 / p52
一 はじめに / p52
二『和字正濫鈔』 / p52
三『和字正濫通妨抄』 / p55
四『和字正濫要略』 / p60
五 おわりに / p61
第二部 能・謡曲に反映する声調の研究 / p63
第一章 世阿弥自筆能本の声点について / p64
一 はじめに / p64
二 声点と譜 / p64
三 差声の実態 / p67
四 アクセント体系変化と世阿弥自筆能本の声点 / p71
五 おわりに / p72
第二章 能・謡曲資料の胡麻章について / p76
一 世阿弥自筆能本の胡麻章 / p76
二 観世元頼本のアクセント / p77
三 謡曲手引き書に反映するアクセント / p79
付 世阿弥自筆能本声点および胡麻章索引 / p83
第三部 浄瑠璃に反映する音声についての研究 / p99
第一章 近松浄瑠璃譜本に反映した十七世紀末大阪アクセント / p100
一 はじめに / p100
二 資料と方法 / p100
三 施譜について / p102
四 近松浄瑠璃譜本に反映したアクセント所属語彙
五 十七世紀末大阪アクセント / p108
六 おわりに
第二章 初期義太夫節の節付けとアクセントの関係について / p112
一 はじめに / p112
二 曲節とアクセント / p113
三「ウ」「ハル」の機能 / p117
四 おわりに / p121
第三章 近松世話物浄瑠璃譜本における掛詞とアクセントとの関係について / p124
一 はじめに / p124
二 掛詞の分類 / p124
三 分類による検討 / p125
四 まとめ / p137
第四章 近松世話物浄瑠璃譜本における動詞終止連体形のアクセント / p140
一 はじめに / p140
二 胡麻施譜状況 / p140
三 終止形・連体形のアクセント / p141
四 類別と胡麻施譜の揺れ / p148
五 おわりに / p149
第五章 近松世話物浄瑠璃譜本における動詞未然形のアクセントと付属語の接続 / p152
一 はじめに / p152
二 未然形のアクセント / p152
三 一般形 / p153
四 特殊形(1) / p157
五 特殊形(2) / p161
六 おわりに / p165
第六章 近松世話物浄瑠璃本における動詞連用形のアクセント / p167
一 はじめに / p167
二 連用形一般のアクセント / p167
三 連用形特殊 / p174
四 おわりに / p176
第七章 義太夫節の訛りとアクセント / p179
一 はじめに / p179
二 義太夫節稽古手引書の「訛り」 / p179
三「蜑訛り」について / p185
四 おわりに / p196
第八章 義太夫節におけるアクセントの伝承とその研究方法 / p202
一 はじめに / p202
二 これまでの研究 / p202
三 近世期大阪アクセントと現代大阪アクセントの相違点 / p204
四 現行義太夫節に反映するアクセントの検討 / p206
五 おわりに / p209
第九章 浄瑠璃譜本における「読み」と胡麻章の関係について / p213
一 はじめに / p213
二 仮名書き例の語の意味決定 / p213
三 漢字表記例の読み方の決定 / p214
第十章 浄瑠璃譜本の「読み」と「語り」について-「冥途の飛脚」を資料に-
一 はじめに
二 解釈にかかわるもの
三 語り方について / p221
四 おわりに / p224
第十一章 近世音曲に反映するアクセントについて / p225
一 はじめに / p225
二 土佐節のアクセント / p225
三 義太夫節のアクセント / p226
四 江戸音曲のアクセント / p227
五 おわりに / p228
第四部 体系変化の前後におけるアクセント体系についての研究
第一章 調査対象と集計方法 / p232
第二章 体言のアクセント型 / p234
一 アクセント体系変化前 / p234
二 アクセント体系変化後 / p240
三 アクセントの式について / p244
四 現代京都アクセント
第三章 動詞のアクセント型 / p248
一 四段動詞 / p248
二 一・二段動詞 / p250
付:『近松世話物浄瑠璃 胡麻章付語彙索引』体言篇・用言篇 / p254
『近世上方アクセント資料索引』

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