内容説明
北海道、井戸無村。そこでは生物農薬として使っていたてんとう虫が異常繁殖を始め、川魚を集団で襲うという怪現象が起きていた。そしてこの現象に疑問を持った人間が次々と怪死を遂げる。一方札幌では、虫の死骸とともに木箱に入った女性の白骨が発見された。村に研究のために滞在していた文化人類学者の日下部が見た悲劇とは……。虫に憑かれた男の狂気が生み出す戦慄のバイオ・ホラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
4
家出娘が立て続けに北海道で消息を絶つという事件が起こる。一方同じ頃北海道の井戸無村では生物農薬として採用されていたテントウムシの異常繁殖が確認されていた。なんかバイオホラー要素が邪魔だなあと思った。それよりも虫にこだわりを持ったサイコ野郎が、虫を使って残酷な殺人を繰り返すって部分のほうがずっと怖かったよ。普通にそっちをメインに展開したらよかったのに。虫についてのハッタリがいくらなんでもめちゃくちゃすぎて、読んでていやいやないないって気持ちが勝っちゃうんだよなあ。決着のつけ方もまたいやいやないない、だし。2022/03/19
シン
2
A評価。蟲系と文化人類学に料理という大好物の3つのテーマが揃い踏み。怖さというより生理的な気持ち悪さを思い出させてくれる良作。物語的にも尻すぼみ感はあるものの好きな感じ。とりあえず最初の蟲に喰われるところは映像化希望。2006/09/12
イチ
2
★★★☆☆。グロいという感想が多かったので覚悟して読んだけれど、それほどグロい描写はなかったような気がする。もちろん極度の虫嫌いには全くもってオススメ出来ないけれど。途中まではなかなか面白かったのに、最後の終わらせ方で一気にしょんぼりしてしまった。前半と同じバイオホラーテイストでそのまま貫き通して欲しかった。2015/04/05
じゃくお
2
酷すぎる内容。2014/08/08
haru
1
そこまでグロいとは思わなかったけど...虫の大群は...遠慮したいわぁ。非現実的な終わり方とは思ってなかったので、あと数ページしかないけどだいじょーぶ??って感じでラストは置いてけぼり気分。展開はスピード感があっておもしろいと思う。原因となった彼が、意外に後半影薄くてラストまでうっかり忘れていた程だった。以前和田さんの本を読んだ時も思ったんですが、文章に違和感が。2015/09/26