内容説明
伝説の将棋ギャンブラー・小池重明の対局を“巌流島の決戦”に模して描いた幻の表題作をはじめ、住み込みの弟子となったたこ八郎との奇妙な同居生活をつづった「思い出のたこ」、幕末における土佐藩の悲劇“堺事件”に着想を得た「駒くじ」など、滋味あふれる八篇を収録。人生の悲哀とユーモアに満ちた名エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あび
7
最終章の伝説の真剣師(真剣師とは賭け将棋で生計を立ててる人の事。)小池重明の対局はかなり見もの。そこを読む為だけに買っても損は無い。2015/12/12
つちのこ
3
エッセイ集。将棋の話が中心だが、たこ八郎やヤクザの姉御との交流なども収録されている。目玉は何といっても、真剣師小池重明を描いた表題作『果し合い』。掲載された棋譜を見ながら読めたのも楽しかった。(1997.7記)1997/07/10
dynabook77
3
エッセイが八編。中でも「駒くじ」は泣ける。幕末土佐藩の悲劇〈堺事件〉。上官の命令でフランス水兵十七名を狙撃した足軽四十名の内、切腹する十六名を将棋の駒で決める。常七は死ぬ間際まで詰め将棋を解く。。。2017/10/28
ライアン
2
短編集。ほかの作品で読んだものもあるが。たこ八郎さんやヤクザの姉御、ふぐの話が面白く2023/12/06
Yuji
2
「果し合い」は小池重明の話で、面白いのですが、他の短編、タコ八郎のバイト時代とか、徹夜で映画の吹き替えを訳した話とか、とても印象深い。団さんって、劇団もったり、エロ小説書いたり、将棋さしたり、将棋雑誌編集したり、映画訳したり、なんでもやる人だったのですねえ。そこにも驚きました。2013/09/25
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