内容説明
江戸人は、遊び心の豊かな人たちだった。「江戸っ子」の旺盛な遊び心が、江戸歌舞伎や寄席、さまざまな見世物を盛んにし、花見や月見、雪見、川遊び、花火、廓遊び、あるいは浮世絵、川柳、洒落本など、幅広い江戸文化の華を絢爛と咲かせた。遊びのルーツは江戸にある。江戸の遊び心と創造性に学ぶ、精神の解放と明日への活力が養える本。
目次
第1章 遊山
第2章 ガーデニング
第3章 ペット
第4章 スポーツ
第5章 イベントと娯楽
第6章 知的な遊び
第7章 悪所通い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
楽みむ
1
この本には若旦那に学ぶ~とあるが実際には江戸庶民の日常も細かく書かれている。 江戸の当時としては大したことでは無かったのかもしれないが、現代ならばちょっとしたバブルではないだろうか。それぐらい多種多様な遊びをして、金銭面でもかなり浪費していたようだ。読んでいくたびに江戸の庶民はこんな豊かな遊びをしていたのかぁ、と感心してしまった。 この本はそれほど量は無いのだが、すんなり読むことはできなかった。江戸特有の言語が忠実に書かれていたせいかもしれないので、読むにはそれなりに覚悟が必要だと思う。2013/04/29
yonet35
1
江戸のおおらかな遊びが味わえる本です。遊山・ガーデニング・ペット・スポーツ・イベント・知的な遊び・悪所通いと、7章に分けて遊びが紹介されています。古典落語を聞きに行く前に読んでおくと落語がもっと楽しめそうな内容です。一番心に残ったのは、品川で海面に富士山の映りが消えるくらい潮がひいたら、浅利や蛤が拾えたという記述です。今じゃ考えられないけど…想像するだけでも楽しい。2012/09/08