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内容説明
男が元気がないといわれて久しい。バブル崩壊後は無残でさえある。失業不安にさらされ、やたらと元気な女たちからはやりこめられ、子どもに遠慮し、どこにも居場所がない。かつての「男らしさ」とは何だったのか。―こうした男受難の状況の下、生き方のありようとしての“中間”を、結果としてではなく、積極的に選び取っていくことこそが根源的で普遍的であるという独自の理論を立ち上げ、このどん詰まりの中から、ふたたび男として生きることの意味を展開しなおす、現代男性必読の一冊。
目次
第1章 なぜ、いまさら「男」なのか―意味論
第2章 こんな男が嫌いだ!―現象論
第3章 「きれい」な女と「カッコいい」男―時代論
第4章 男は女によってつくられる?―承認論
第5章 「男」を読む―表現論
第6章 こんなときどうするか―実践論
第7章 ひとりの、ふつうの男はどう生きるか―覚悟論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
45
筆者のサラリーマン時代の作品であるので組織の悲哀について語られてる、「組織内では地位(権力)に負ける、あくまで正論だと思っても」、こういう男になりたくないでは「自慢する男、群れる男、上にへつらい下にいばる男、おれならもっとうまくやれるという男」等を挙げてる、ブックガイドの引用もよく筆者の真摯な生きる姿勢が感じられる一冊である。2013/12/18
佐島楓
24
他者から承認されて初めて男性、あるいは女性になる。それは同時に呪縛でもあるという点に頷かされました。2014/06/01
中年サラリーマン
16
著者のいう男であるとは「その場、その時に、最も適切なことができる」ということ。つまり、普通であるということ。もっとも男に限らず人として共通すると思うが著者は男でありだからこそ男の目線で語り、人としてこうするべきという自分の手に負えるかわからない領域はあえて語っていないのだろう。決してダンディズムの本ではない。この本は著者が読んだいろいろな本が紹介されており、ブックレビューとしても使える。2014/05/10
おおにし
6
勢古浩爾さんの著書の良さは章ごとにあるブックガイドの質の高いこと。この本のブックガイドもとても役に立った。本文は流し読みでOK。2012/06/08
tk
2
よくまとまっていない。 2011/04/10