神道とは何か―自然の霊性を感じて生きる - 自然の霊性を感じて生きる

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神道とは何か―自然の霊性を感じて生きる - 自然の霊性を感じて生きる

  • 著者名:鎌田東二
  • 価格 ¥640(本体¥582)
  • PHP研究所(2011/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569610856
  • NDC分類:170.4

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内容説明

従来、弥生時代に起源を持つとされることが多かった神道。
しかし、本書で著者は、縄文時代、さらにはそれ以前から人々に宿るアニミズムの感覚に遡る、より大きなスパンで神道を捉え直すことを提唱。
その視点から神仏習合、吉田神道の登場、神仏分離令に至る、神道の歴史を読み解いていく。
大いなる自然から贈られ続ける生命に驚き、感謝して生きる「かみのみち」こそが、環境破壊・宗教不信など多くの問題を乗り越え、新たな世界を開くと説く、壮大なる神道文明論。
  神道の精神は自然との共生にある??その歴史と著者自身の体験から、日本人に宿る自然性を明らかにし、アニミズム的生き方を再考する。  神社や森で突如感じる神々しさや畏怖の念??このような感覚に宿る生命中心主義、自然崇拝こそ神道の本質である。▼従来、弥生時代に起源を持つとされることが多かった神道。しかし本書は、縄文時代、さらにはそれ以前から人々に宿るアニミズムの感覚に遡る、より大きなスパンで神道を捉え直すことを提唱。その視点から神仏習合、吉田神道の登場、神仏分離令に至る、神道の歴史を読み解く。▼さらに、「日常に神道は生きているか?」という現在に直結する疑問に答える形で、ディープエコロジーにつながる神道の原像を明らかにしていく。そして、大いなる自然から贈られ続ける生命に驚き、感謝して生きる「かみのみち」こそが、環境破壊・宗教不信など多くの問題を乗り越え、新たな世界を開く、と説くに至る。▼宗教学者でありながら、神主、祭りの主催者、神道ソングライターとして伝承文化の見直しと調和ある共同社会の創造を実践する著者による、壮大なる神道文明論。  ●第1章 神道の環太平洋ネットワーク ●第2章 日常に宿る神道 ●第3章 神と仏はなぜ習合したか??神道の原像と展開 ●第4章 神仏離令と民衆宗教??近現代の神道 ●第5章 神道を日常生活にいかす ●第6章 これからの神道

目次

第1章 神道の環太平洋ネットワーク
第2章 日常に宿る神道
第3章 神と仏はなぜ習合したか―神道の原像と展開
第4章 神仏分離令と民衆宗教―近現代の神道
第5章 神道を日常生活にいかす
第6章 これからの神道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

10
海外に行くと必ず聞かれる日本人ってなんで無宗教なの?という質問。無宗教ではなくて、特定の神様を信じないけど、人々の心に神の意識はあるんだよと言っても、なかなか理解してもらえず、そもそも自分も日本の神々についてあんまり知らなかった。この本は入門的な物で、神道について詳しく分かりやすく書いてある。古事記を読んでみたいが、文面を見てすぐに断念したので、もっと周辺知識や背景を理解してからまたチャレンジしたい。2016/05/19

うえ

4
わかりやすい神道啓蒙書だが問題点も。大災害において神社が残りやすいことから地球科学者原田憲一の研究を引きつつ先祖たちの知恵(岩盤重視)と神の加護の話へもっていく。だが江戸時代の寺請制度に見られるように寺には役所の機能があり集落の便利な場所にある。対して神社は辺鄙な場所でも山頂でも問題なかっただけ・・・。神社が比較的便利な場所にぽんぽんできる(集る)のは明治から。明治まで神社は必要性がそこまでなかった・・。皮肉なことに寺請制度のなくなる近代化が神の社を救ったともいえるのだ。そして氏子調、神社神道がうまれる2017/05/15

ろい

2
めちゃめちゃ面白かった。神社の本質は「杜」であるとか、仏教もキリスト教も日本に来たら全部神道とか、神道ってよくよく考えると宗教じゃない気もするよねとか、天皇は現人神かもしれないけど、そういう意味じゃ現人神はもっといるよとか、一々納得。この人は35で修行を始めたそうだが、自分も神主を目指そうかな。神とは何かを考えるのが神道だが、自分は太陽や山・森の神性はは感じるが風や水の神性はまだよく分からない。それが分かるようになるのが日々の生き方なんだな。2012/03/31

ポンポコ

1
神道というと国家神道を思い浮かべがち。だけど「大自然や先祖の営み、悠久の歴史や生命に対して畏怖畏敬の念、尊敬や尊崇の念を持つことが神道の心」であり、神仏習合をはじめ外から来たものを柔軟に受け入れる「文化的八百万主義こそが日本文化の特質」と著者は言う。これを読むと神道は宗教ではなく日本人の生き方そのものに思える。世界遺産になった富士山、熊野、和食は正に誇りうるその象徴。高校生にもわかるように書かれたという本書は大変わかりやすいので、靖国神社に参拝して保守主義者ぶってる安倍首相にも読んでいただきたいものだ。2014/01/20

misui

1
再読。二十一世紀における神道の重要性を説く。が、著者の実感をとりとめなく書いているので、あらためて読んでこんなに脇が甘い本だったのかと驚いた(その分、インパクトはある)。「神道が神主(神がかりする者)だとすれば、仏教は審神者(神がかりを正しく査定し位置づける者)であり、その両方のバランスと統合が必要」とか書いてるくらいだからもっと批判的であってもいいと思うけど、なんでこんなに胡乱なんだろう。ノリで書いてないか。2010/10/17

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