角川文庫<br> 城取りの家

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角川文庫
城取りの家

  • 著者名:南原幹雄【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2014/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041633366

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内容説明

父祖二代にわたって“城取り”で武功をあげてきた竹中家に生まれ、宿命のようにして難攻不落の要塞、稲葉山城を攻略してゆく半兵衛の人物像を陰影豊かに浮かび上がらせた表題作「城取りの家」。関ケ原役において九州を平定し天下をも望む加藤清正一世一代の野望を描く「虎之助一代」。ほかに福島正則、直江兼続、大月義政など、戦国乱世を駆け抜けた男たちの生と死を綴った雄渾の戦国武将伝。

※本書は、一九九六年一二月に新人物往来社より刊行された『戦国武将伝 虎之助一代』を改題し、文庫化したものです。文庫化にあたり「時代小説大全99夏号」(新人物往来社)に掲載された「寝返りの陣」を新たに巻末に収録しました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIKETOM

8
全七編中前半四編は、加藤清正、福島正則、直江兼続、竹中半兵衛の物語。これは普通の史実を作者の若干の解釈や創作エピソードを加えたものでいたって平凡。ただ、後半三編がなかなか。ほとんど誰も知らない弱小勢力(地方の豪族レベル)が、失われた領土の回復を目指しどんな犠牲をも払うという覚悟で乱世に挑む。これがまた、非情無残、残忍酷薄、裏切り寝返り当たり前、親も子供も見殺しにするのも厭わないといった、思わず顔をしかめるような手段だったりする。まあ、それほどの厳しい時代だったということか。家の維持存続はハンパない。2021/08/16

美代子

2
「城取りの家」半兵衛の華麗なる城取りについて。「虎之助一代」一代というのがまた悲しい。「あばれ市松」もそうだが共に豊臣について考えているのに結局うまくいかぬ姿が悲しい!こちらは爽やかな終わりですかっとする。「直江兼続参上」関東をめざす兼続がいたかもしれない「大月一族」大月領を真田に奪われた復讐の話。大月一族を見殺しにした幸隆の計略は、義政やその父を謀ったものというのはやんぬるかな。2014/06/12

ゆみゆみ

0
「大月一族」「赤い軍旗」「寝返りの陣」がとても印象深かった。一族の繁栄と領地を守るために命懸けなのはわかるが、親や子まで犠牲にしてしまうのは、現代人の感覚ではやはり理解しかねるところだ。それでもこの時代の凄まじい生き方にどこか潔さを感じてしまう。2016/02/24

さきとし

0
それぞれ部分的なエピソードに絞ってあるので面白い。表題作城取りの家がお気に入りかな。大月一族、赤い軍旗、寝返りの陣はこの時代の価値観というか非情さが出ていてよかった。2015/07/03

タケ

0
虎之助一代(清正)、あばれ市松(正則)、直江兼続登場、城取りの家(半兵衛)、大月一族(真田幸隆時代)、赤い軍旗(厳島合戦あたり)、寝返りの陣(武田、村上)。大月一族の幸隆半端ない。怖いわぁ2012/01/31

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