内容説明
復讐のための結婚――夫の背徳を知り、花嫁はハネムーン先の小島で悲嘆にくれた。■母を亡くしたリサは両親の離婚で生き別れた兄のマークを頼り、三歳のときに渡英して以来、十七年ぶりでアメリカの土を踏んだ。リサはケネディ空港で兄を待ったが、彼女の前に現れたのは、兄の会社を傘下に収めた若手実業家ソーン・ランダーズだった。マークが海外出張している間、ソーンがリサの面倒をみるという。ほかにあてもなく、彼女はソーンの言葉に従うしかなかった。リサはソーンの案内で初夏のニューヨークを満喫し、冷徹さとやさしさの同居するソーンにぐいぐい惹かれていく。そして会って三日目、思いがけないプロポーズを受けたリサは、ソーンの性急さに不審を抱くが、愛を貫いて結婚に踏み切った。だが、リサはハネムーン先の小島で恐ろしい事実を知る。彼が私と結婚したのは、復讐の道具に使うため……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
13
本棚整理のために再読。事実誤認のまま復讐を企て、相手を結婚に追い込むこの作者さんのお話、いくつか読んだんだけどこれは微妙〜。ヒロインが若いのにしっかりしていて性格も良いのに、ヒーローはあまり好感が持てなかった。ちゃんとした感想は最初に読んだとき書いたので省略〜。2020/03/25
糸車
8
ヒロインが純粋。ヒーローの行動の裏になにかあると気づき、ヒーローが思っていたより早くに真相を追及し対決するあたり、とても知的で賢い女性。よくある誤解に基づく復讐ものなんだけれど、亡くなったヒーローの妹は相当ひどい。ヒロインは委細は分からないながら兄に信頼をよせ、落ち着いた態度をとるのがすごい。苦悩しながらとはいえ復讐を実際に行動に移す時点でヒーローはお馬鹿さん。こんな素敵な女性に出会えたことに対してもっと感謝するべきだと思う！そしていつも思うんだけれど、ヒロインは物わかりが良過ぎる。もっと苦しめヒーロー。2014/05/17
きき
3
ヒロインの記録的家出の短さに驚いた。せめて落ち着いて考えてみました〜程度の時間はあってもいいのに。マークの人の良さにホッとしてヒーローの視野の狭さにゲンナリした作品2016/06/27
てん・ゆう
2
「亡妹の復讐として相手の妹と結婚」もの。(いつも思うが結婚て復讐？付き合って捨てる方が自分にはいいだろうに)ヒーローがﾈﾁﾈﾁしてて言い回しもいちいち腹立たしい。この手の話は割と好みなんだけど、このヒーローは読んでて不愉快だった。ヒロインは男女関係では無垢でも、精神的には大人なので好きだわ。最後、もっとヒーローをこらしめたくなった。かと言って追いかけるのは図々しいから、ヒロインがヒーローを許す形なのは仕方ないか。とりあえずヒロイン兄には一生頭が上がらないだろう。私がマークなら、そう簡単には許さない。2013/01/25
こえん
2
両親の離婚で別れてしまった兄に会うために、英国からアメリカに来たもうすぐ21歳のヒロインと、ヒロイン兄への復讐のためヒロインと結婚しようとする33歳のヒーロー。ヒーローが復讐を決心するくらい義妹を大事にしてたのはいいんだけど、その義妹の実体を全然分かってなかったってのがね～。一番の被害者はヒロイン兄だという気が…。2010/05/11
